年末年始の特別手当
(乳製品製造及び輸入販売・取締役)納品先が流通店舗であるため、弊社倉庫は無休で年末年始稼働をしています。
今夏から土日祝日を区別しないパート従業員の採用を実施したところ、予想外の多数応募があり、現在は約3割の比率にまで達しました。
顧客営業に対応するため、本年末年始も出荷および追加受注対応するのですが、古参のパート従業員達は昨年まで手当てしていた「深夜早朝割増給」と「年末年始手当」を要求し、新しく採用したスタッフは深夜早朝割増のみです。会社としても年末年始の深夜早朝勤務については、福利厚生面での食事や寸志などの手当てを考慮してはいますが、弊社と似たような稼働をする他社は、正社員とパート従業員への特別待遇をどのようにしているのでしょうか?
物流現場に限ったことではありませんが、給与体系の二重化は厳禁です。入社年次による違いで基本的な支給内容が異なる会社もありますが、同じ仕事をしているスタッフ間に会社不信や不平不満などの感情的マイナスが生まれるリスクが高まります。全スタッフについて「雇用契約の変更と共通化」をすぐに実施する必要がありそうです。
ルール変更は事前の猶予期間を設けて全員に告知するべきで、個別のヒアリングや質疑と応答にも丁寧に対応しなければ、財産ともいえる業務スタッフを失う結果になります。
俗にいう「餅代」「お年始」のような慣例を廃止する傾向は増加の一途ですが、その過程を乱暴にすると、目論んだコスト効果では埋めきれない損失が発生する可能性もあります。
特別給の拠出の有無は企業判断です。普段の仕事量よりはるかに少なく、割増しの賃金と会社からの心付けがあるというだけで、出勤する方々も少なくないと思います。
他社でも厚遇や物的手当で報いる現状が多く見られます。家族構成や生活スタイルの変化とともに年末年始に対する「特別な数日間」という意識が薄まってきつつあります。普段より厚遇であれば出勤してもよいと考えるスタッフは増えているようです。医療や介護、流通や警備などの業界では以前からそのようになっています。
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