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物流リアル〈本気のQ&A〉

梱包作業の生産性

(食品ギフト通販・物流担当部長)

雑穀類やその加工品をギフト品として販売しています。
委託倉庫の業務キャパシティに難があり、出荷実績に大きな支障が出ています。
割高と感じている作業単価への不満を呑み込んで、出荷指示通りの件数処理を要望していますが、月に数日は「◎◎◎件までしか当日出荷できませんので、優先順位を反映したソートの上、本日分と翌日分に分類願います。」のような返信があります。
先方責任者に理由を問うと、「ギフト梱包の仕様が特殊で複雑なため、集荷までの処理数に限界がある。当日データの締め切り時間を繰り上げるか、当日出荷の必要がないデータは翌日に送るかで対応して欲しい」との繰り返しです。
契約前の見積段階から判っていたことであり、後に約束を違える姿勢に憤慨しております。
業務の都合上、契約を安易に解除するわけにもゆかず、どのように交渉説得すればよいのかで悩んでおります。類似のケースの他社様の対応や解決事例などありますか?

なぜ委託先が貴社の望まない対応を「あとだし」で主張して譲らないのか?
反対側から考えてみました。(反対側にいた者の一人なので)

 

1)倉庫会社の従業員数不足とシフト可動域の狭さ。
2)想定能力の低さ。
3)人件費上昇による従量労働経費の抑制。
4)根本的な業務フローの欠陥とその認識欠如。
5)値上申入れ前の伏線。
6)貴社よりも利益の残る新規顧客の引き合いがある。

 

これ以上の列挙は貴社に何のプラスになりません。疑心の裏付けと理解にしか役立たないので、業務改善からは離れていくだけであると思います。
委託先の背約に憤り困惑されるお気持ちは十分に理解できます。
しかし、この機会に「本当に現在の委託先の業務フローが適当なのか?」を再考なさってはいかがでしょうか。
実はこの何年間も委託内容が変わっておらず、「ギフト品=手数のかかる凝った装飾は必須」といった「掟」のような慣例的無関心を続けてきたということはないのでしょうか?
現委託先の対応は拙いと感じますが、倉庫会社を乗り換えても慇懃無礼に貴社の要望を不可としたり 、‘ 単価アップ ’ の条件付きで可とする可能性が大きいと思います。
自社内で自らの物流業務設計と検証をテーブルに載せてみるべきです。

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