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物流リアル〈本気のQ&A〉

自社倉庫の浸水対策

(皮革製品EC・取締役)

今夏から豪雨時に壁と屋根のつなぎ目や床面に雨水が薄く滲むようになりました。今のところ実害は出ていませんが、何らかの対策を講じたいと思っています。壁面と屋根については防水塗装の再処理と専用のコーキングで対処しますが、路面からの浸水については、庫内の床面を上げる工事が必要になるので、即実行できません。他社でも似たような事例があると思うのですが、簡易処置の工夫など知りたいです。

全国の倉庫で浸水被害が多発しています。河川沿いや低地にある倉庫では、ひざ下かそれ以上の浸水で、在庫や機材に甚大な被害が出ています。
貴社倉庫の立地によっては、建屋周囲の排水溝などの見直しと増設も床面の施工に加えてご検討ください。
簡易措置ですが、プラスティック製のパレットを棚下やサポート・ネステナー・作業台下に敷くケースが多いと思います。リフトがあれば即手当てできますし、コストも大してかかりません。ただし、10㎝程度の底上げですので、あくまで簡易的な応急措置とお考え下さい。棚配置にもよりますが、作業動線の妨げになったり、保管面積が拡がる可能性がある点もご承知おきください。
また、これも保管効率の犠牲と引き換えとはなりますが、棚管理部分の浸水対策として、最下段をすべて空にしておくという事例もあります。
可動棚なら、最下部の高さを調整できますので、倉庫立地や地域のハザードマップから想定される浸水リスクを考慮しての運用が可能です。

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