退職者増加の理由について
(精密機械部品製造・業務課長)現在関東エリアで自社の物流倉庫を運営しています。
昨年夏季から倉庫スタッフの退職が徐々に増え始め、およそ一年弱経過した現在では、総人員の半数以上が入れ替わりました。
近隣だけでなく、半径5キロ四方の工場や倉庫の求人時給が高騰しており、弊社も過去にない条件を既存スタッフに適用し、新規採用広告にも高額といえる時給と有給や賞与にあたる一時金支給まで付記しています。
しかし、他社の求人広告を収集してみると、未経験者のスタート時給が1200円を超えていることも珍しくなく、それらに比すと弊社は見劣りします。退職者急増の主因のほとんどが好条件への乗り換え転職だと感じております。
運営コストを根本的に見直す必要を痛感しておりますが、他社の動向や実態はどうなのでしょうか?
金額的な高低は有無を言わさぬ説得力と表面的な格差を植え付けてしまいます。
同じ1時間ならたくさんもらえるほうがよい、は誰もが思うところです。
高給優遇の典型である大規模なアパレルECの物流現場は、必達すべき生産性が秒単位で課されており、実務場面では非常にタイトで休みなく作業を続けなければなりません。ひっきりなしに流れてくる作業対象と終日格闘することを考えれば、実はたいして好条件でもないと思う人も多いはずです。しかし、それは働き始めてからわかること。
貴社の現場から流出した人材が復帰を望むのであれば、門戸を開いて受け入れる旨を言い添えて送り出すことならすぐに実行できそうです。
時給の競り上がりに参加する愚は絶対に回避すべきですが、根本的な打開策を出せないもどかしさを禁じえません。
この問題は弊社も苦悶しつつ考察しております。
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