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物流リアル〈本気のQ&A〉

自社倉庫の選定

(古物販売・取締役)

自社倉庫老朽化のため移転を計画しています。
建替えか購入か賃借、賃借なら一棟借りかテナント倉庫に入るのかなど、判断に迷っております。
弊社物流業務は、アイテムや型番・色やサイズ・経年数・現状程度によって入荷から出荷までの時間や頻度のムラが大きい上に、古物の特性である「全品がユニーク」なため、効率の悪い保管状況となっております。
このような業務形態にはどのような倉庫形態が最適なのかがわかりません。移転を機に、創業以来つぎはぎ状態のまま現在に至っている業務手順も見直す必要があると思っています。
取扱量は増加の一途で、取扱品目についてはより大型の商材を扱う可能性も視野に入れておかなければなりません。
今後のことを考えると賃貸が無難ではないかと思うのですが、ご意見などお聞かせいただければ助かります。

マルチテナント型の大規模倉庫がベストジャッジです。
貴社業務に必要以上の天井高が無駄かもしれませんが、各種設備や庫内環境、バースやヤードなど、倉庫建屋としての評点が高いことは魅力です。なによりも、取扱品目・物量の増加や変更があっても同一建物内で調整可能なだけでなく、コストも現状維持か低下が見込めますので、経営的にも見通しがききます。
貴社所在地から半径20㎞圏内には、入居企業募集中の築浅の大型倉庫が数多くありますし、着工予定も目白押しといえる状況です。

実務については、入荷時に脚の速い品物とそうでない品物を判別し、トリアージ的仕分けを徹底すべきです。そうすれば入荷から保管までの処理順位・動線分類が決定できますので、庫内の業務区画も明確になります。
また保管ルールですが、過去データ分析によって「入荷から出荷までの所要期間を類推したパターン」を作成し、低頻度出荷物エリアの保管ロケーションを切り分ければ、最低限度の効率化は叶うと思います。入荷動線に接続できれば、素晴らしい業務フローが作成できそうな予感がします。
「全品ユニーク」は決してデメリットではありません。
現状の1ロケ1SKU運用の理由が「受注引当のエラー防止のために」ならば、それは大きな改善含み益を抱えていると申し上げます。劇的な効率化と保管面積の圧縮が期待できるからです。
具体的なディベロッパー名とその物件の推薦や評価ついては、本Q&Aの回答範囲ではありません。
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