EC専用倉庫の比較基準
(アパレルEC・経営者)現在は自社ですべて運営していますが、仕事量が増えてきたので、物流業務は倉庫会社に委託したいと考えています。
カジュアル衣装とスポーツアパレル、その他アクセサリーや雑貨品をアマゾンや楽天などの主要マートや、自社サイトで販売しているため、受注業務からあとの処理が増える一方で、当日の出荷に間に合わせるために全員でピッキングと梱包作業をしています。特に月曜日や連休明けは壮絶で、社員の家族や知り合いの学生さんたちにも手伝ってもらい、なんとかこなしております。
検索すると「EC物流専用倉庫」「ECの物流業務のパイオニア」「EC物流のノウハウ最多」などの企業広告や情報が多数ヒットしますが、選定する基準がわからないので、戸惑うばかりです。不勉強で恥ずかしいのですが、自社で行っている入荷・保管・出荷業務と「EC物流」といわれる技術はどう違うのかを教えていただきたいです。違いを理解しないと選定することが難しいと感じております。
物流会社のキャッチコピーを読み比べて迷う必要はありません。
まずは貴社の物流業務の概要と現状を問い合わせフォームなどで送り、その返信の内容をご確認ください。
電話での挨拶の後、もしくは挨拶メールに添付されて、ヒアリングシートが返信されることがほとんどですので、わかる範囲で記入して返してください。
記入内容についての追加質問や数値の要求に関する説明が丁寧で的確とお感じになる物流会社こそが貴社の委託先候補となる相手です。
「EC物流」という言葉は、読み手が理解しやすい表記として広く流布していますが、実務面では全く特殊でもノウハウ的技術が必要な仕事ではありません。
物流業務のなかでは最も簡易でトラブルの少ない業態が「EC」なのです。
広告の字面や数値に惑わされないようにご留意ください。
貴社の現状を尊重しつつ、貴社が感じる今現在の不備や不満、早急もしくは計画的に加えたい物流関連の追加機能や顧客サービスを実現するための提案や話し合いができる相手こそが「めぐりあうべき倉庫会社」であると思います。
蛇足かもしれませんが、物量や波動に対応できる強靭な自社物流を再設計・再構築するというのも一つの選択肢だと言い添えさせていただきます。
追記:物流よもやま話「EC物流という奇妙な言葉」もご参照ください
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