物流よもやま話 Blog

忙中余談あり、、、のようなハナシ

カテゴリ: 余談

先週稿にあるとおり、本日は転居のため仕事を休んでいる。
というわけで、これを書いているのは三日前なのであるが、ちょっと前までは書き上げてから一か月ぐらいの余裕をもって掲載されることが常だった。
いったいいつからこんな自転車操業状態に陥ってしまったのだろうか。

などと考えてみたが、ひとえに自分自身の段取りと能力の問題であることに気付いてタメイキを吐いて終わる。
それが証拠に今この原稿を書いている自宅の書斎風スペースは、週末に転居するとは思えぬほど整然としているし、来週も来月もここで暮らす風情である。
大問題である、、、切羽詰まっている。
が、何とかなるだろう――と前向きに考えるようにしている。

本箱や引出しの整理をしているうちに、座り込んで本を読みふけったり、懐かしい思い出の品々を取り出してみたり。
気分がよくなり、お気に入りの音楽を流し、お菓子とお茶なども用意する。
ご機嫌よろしいまま過ごし、ふと時計をみれば19時。外は暮れて、おなかも減ってくる。晩ご飯の時間であるし、そのあとは風呂にも入らなければならない。夜更かしは健康によくないので、入浴後落ち着いたらすぐに就寝するべきだろう。
で、すぐに翌朝になる。
今日こそはわき目もふらずひたすらに荷物の整理を・・・
のようなまま今日を迎えたというわけなのだ。

そういえば私の人生は他人様に比して引越しの多いものだったと思う。

家庭の事情もあって、幼少時から転居は多かった。
入学式と卒業式の両方が揃ったのは高校が初めて。その後進んだ大学は東京だったので、大阪の実家から単身での転地となった。
在学中は目黒区祐天寺と大岡山(二か所)、卒業後に就職した企業の独身寮は調布、続いて独り暮らししたのは世田谷代田のワンルームマンション、その後・・・書けば長くなるが、東京最後の住処は新宿区の百人町にある高層マンションだった。
帰阪後は同一エリア内で転居したが、さすがに今回が最後の引越しとなるだろう。
終の棲家として選んだ場所については、落ち着いてから折をみて書くつもりだ。

毎度思うのだが、巷に多い転居慣れした人々とは違って、私の家はやたら物が多い。
したがって大家族の引越しぐらいの物量になる。
今回も夫婦二人の引越しなのに、4トン2台でのたいそうな構えとなってしまった。これまで断腸の思いで断捨離したにもかかわらずだ。
家具類は半分ぐらいしかもっていかないし、一般家庭には不要なはずの4段給紙トレー台に載った大型複合機も会議用テーブルも事務用のボード類も下取りに出した。
大人買いした全巻ぞろいの漫画や小説や写真家の作品集も古書買取サービスに送り、「もったいない」と棚にしまったまま忘れていたPCや周辺機器や古いモニター類もリネットジャパンに回収してもらった。
「たくさんリサイクルや廃棄したけど、その原因を作った自分自身を廃棄処分した方がよいのではないのか」などと至極真っ当な正論が脳裏に浮かんだが、サッと消し去って何事もなかったようにふるまっている。
「人間、謙虚すぎると不幸になりまっせ」
というじゃりン子チエのおバァはんの言葉を座右の銘とする私としては当然のことだ。
花井先生(拳骨さんのほう)の「続けるちゅうことがえらいんや。肩書きはどおでもええ」や、おバァはんの「ひもじい、寒い、もお死にたい。不幸はこの順番でやってきますんや」と並ぶ大切な言葉であるし、「カタカナでしゃべるとアホにみえるな」とチエちゃんに笑われてしまうではないかと自責しつつカタカナ表現を廃せない拙い自分をいさめたりもしているので、そこそこまともな生き方をしているはずだと自賛する次第だ。

というハナシはどうでもよいことに気付いた。
泣いても笑っても引越ししなければならないのだ。

著者プロフィール

永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。

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