今まで何度か物流をキーワードに置いて、アマゾンとウォルマートに関するハナシをいろいろ書いてきた。今回は現場職の賃金という切り口で日米の対比を眺めてみたい。
あくまで部分的な要素に焦点を当てているに過ぎないので、一を聴いて全を悟るような飛躍は厳禁であることも念のため付け加えておく。
春といえば新入社員たちの初々しい姿が思い起こされる。
そして入社研修が行われる時期でもある。特に新卒者向けの研修メニューは各社各様で、その個性や多彩な内容を見聞きするのが楽しみのひとつなのだ。
わが国で一定頻度の在宅勤務が恒常化することはもはや疑いないところだが、俗にいうエッセンシャルワーカーたちは従前どおり現場に出て働かねばならない。
言うまでもなくその中には物流現場の従業員も含まれているわけで、コロナ禍以前からの大いなる懸案事項である「現場のゴハン事情」については、ますます困ったことになっていると見聞きする機会が増えている。
疫災による制限や自粛が謳われて2年余り。
しかしながら、今春以降は俗にいう ‘ With Covid-19 ’ フェーズへと進む気配に満ちている。
どこの誰かが明確に宣言したり、政府が強烈なリーダーシップと共にかけ声を発しているわけでもないのだが、私の行動圏や見聞きする情報ソースでは「どうもそんな雰囲気が強まっている」という気がしてならない。
個人消費の停滞が案じられる昨今だが、疫病の流行が止まりをみせぬままでは回復に遠い。
飲食や観光のみならず消費財や日用品にしても、一時の巣ごもり買いが落ち着けば、コロナ禍以前の数年前から続いていた冷え込みの実態が再び赤裸々になるだけだ。
いやはや本格的に寒くなってきた。
特に今週は朝の冷え込みが厳しくなって、場所によっては氷点下かその間際まで気温が下がっているようだ。この分だと路面凍結や濃霧による視界不良が事故につながることも多くなるので、走行時間帯やルートの調整が可能ならば、是非とも工夫してほしいと願う。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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