200社に1社が共感共振してくれたら本望。
そんなつもりで仕事をしている。
俗にいう ’ センミツ ’ とは顧客獲得が難しいとされている業界でよく遣われる言葉。
私の場合は ‘ センイツツ ’ になるので、やや確率が高い。
ギャンブルや宝くじよりも期待値が大きいのでよしとしている。
私のお付き合いしてきた経営者の方々はとても個性的な人が多い。
しかしながら、変わっているように感じられるのは表面的な言動であって、その中身は質実で繊細で大胆で巧妙であることがほとんどだった。
中でも創業者の方と話をするのが最も楽しく自然体でいられる。
本当のことや当たり前の話が通じる人が多いからだ。
若い頃から中小企業の社長が顧客の大半であったことも大いに影響していると思う。
報われる努力とそうでないものがある。
物流関連では個配運賃の契約交渉がその筆頭。実業者とその利害関与者には忌々しき問題なのだ。
今や個配単価の上昇は、業種業態によっては経営リスクになっていることも多い。
言うまでもなく個配業者との運賃交渉は、実際には交渉ではなくお願いである。
業態という言葉を無意識に口に出してしまう。
しかし物流の業務設計や実務やOJTではまったく意識しなくなっている。
玄人ならアタリマエのことだが。
物流の根幹にある「理由」は消費に他ならない。
消費動向が全てを決定する。
「困っていることは何ですか?」
「どうなればよいのですか?」
この二言は営業ヒアリングの基本。
物流に限らずどの業界でも使うし、これを訊かない初動はあり得ない。
私も数え切れぬほど使ってきたし、今後も同じだと思う。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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