
などと、読者が係わる物流業務でも「訊く」にまつわるエピソードは数多い。
関連して「聴く」「聞く」「利く」「効く」を加え並べた五つの「きく」のハナシはワタクシの持ちネタなので、「あぁ、あのハナシのチョイ出しね」と思われる方もいるはずだ。
関与先でも年代や役職の偏りなく「訊けない人」「訊かない人」の存在は一定数いるし、そういう人物の特徴もなんとなく脳裏に浮かぶ。
常々思っていることのひとつに、「しかまぁ、似たような書式やデータ集約ファイルが、年次も作成者も別々に点在している物流部門のなんと多いことか」というのがある。
作成前に調べればよいのだろうが、おそらく指定場所がないか、あっても集約収納されていないか、作成者が個々にファイル保管していて、その都度グループウェアかメール添付で共有しつつ、用が済んだら誰もそのファイルを見直さないので、、、とか。
そして自家用車による通勤(通勤に限らず常に、が真っ当)であっても職業意識は必添であってほしいと願うワタクシなのだが、読者諸氏はいかがお考えだろうか。
「物流で食っている」
「倉庫も運送も届けることを目途として成り立っている」
「荷を届ける経路=道路を通行するのだから、できれば常時が好ましいが、せめて勤務先との往復時には“自身もプロの端くれ”という矜持をもって運転しよう」
過去の実績に敬意を払うことは当然。
しかしながら往く道に掲げておくものではないはず。
特に自社物流は内弁慶になりがちで、伝統ある優良企業ほどその傾向が強い。ガラパゴス諸島はエクアドル沖にあれば十分で、企業内には無用で不要だ。
物流業界のテーマは「いかに時間猶予を確保するか」であり、その達成度によって労働効率や人材確保の中身が大きく変わってくるはず――というのがかねてよりの自論である。
販売や営業の前線で顧客に合理的な説明で裏打ちされた「時間的許容」を訴求して確保できるか否かによって物流品質とコストは正比例したり反比例したりするのだが、
しかしながら物流の昔ばなしやアナログ時代の現場道具のあれこれを是非お調べいただき、熟読検分いただきたいと何度となく訴えてきたのは、上記と同じ理由によるものである。
唖然として目から鱗が落ちるような時間となること間違いないはずである。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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