物流よもやま話 Blog

たぶん五月だから

カテゴリ: 余談

大型連休中という方もいれば、交代勤務で出勤という読者もいらっしゃるかと思う。
TVやWEBのニュースによると、今年のゴールデンウィークの傾向は「遠出せずに近場でノンビリ」が多くなっているのだとか。
個人的にはずーっとそう過ごしてきたので違和感はない。
それにGWは年に一度の大掃除をするので遠出できないのだ。風心地よく水温い季節こそ大掃除最適期間であると思っているので、窓全開でせっせと励む。

「バンパク行かへんの?」という問いを何回か受けた。
「うーん、、、もう少し経ってから」と受け流すばかりのワタクシのような奴のせいではないと思うが、大阪万博の総来場者数はずーっと分岐点を割り込んだままだ。

一日平均で10万人、通期1800万人が最低ライン(そもそも何の分岐点なのかがよくわからん。損益?成否?繁閑?)と発表していたはずだが、ほとんど毎日分岐点未達、、、重ねてよくわからんのは「うち関係者17000人」とは誰のことなのだ?万博会場内にいる5人に1人弱が“関係者”ということならば、最初から除外して発表すべきではないのかと思う。
(報道媒体によってはそうなっているらしいが、統一されていない)

実際に行ってきた人のハナシを聞くと「けっこう楽しかった。もう一回行きたい」という声は多い。入場料が高すぎて家族連れには負担がシンドイ、、、のであれば協賛企業内に余っている格安チケットを開放してしまえばよいのに。その方便などいくらでもあるではないか、と思うのであります。

諸物価高騰の影響で「お金を遣わない行楽」が主流となっている――よくよく考えれば、それはコロナ禍以降アタリマエ化した生活スタイルのひとつだ。
高額な旅費支出や購買行動に躍起となるのは、未だにものすごく元気でそれゆえに煩悩まみれの年寄たちが圧倒的多数を占めているのはもはや基調である。
旺盛なインバウンド消費の向こうを張っているのはジジババ勢力が主力化して久しく、それを遠目でながめて「へぇ~。ふーん、、、」と失笑している平成世代たち。
という風刺画を描いてみたいが、残念ながら技量と根気が著しく足らぬのだ。

今の40代以下の世代は「カシコイ消費・カシコイ選択」が抜群に巧い。それに加えて消費生活の基本が引算であり、ワタクシのようなバブル世代の足算欲求とは対極にある。
そしてカシコイの第一は身の丈に合わぬ無理や見栄に近寄らぬ、という点だ。
虚栄に満ちた昭和万博世代を「痛々しいオジサン・オバサン・ジイサン・バアサン」と胸中引き気味で遠目に眺め、接触を避けたがるのは無理もないハナシだとつくづく思う。

というヘンテコリン評論家みたいな駄文はどーでもよい。
私にとって昨日から始まった五月は幼少時から「いろいろなことが終り、始まり、切り替わる月」である。もちろん毎年のように大きな節目となる出来事が起こるわけではないが、まったく意図していないのになぜか五月にいろいろな節目が訪れる。
なので五月に事件や節目や別離に見舞われ、思い考えたあとの〆には「たぶん五月だから、か」とつぶやくことが常だ。

今年もひとつの変わり目が今月半ばにやってくる。当初は四月下旬の予定だったが、思わぬトラブルが発生したために五月にずれ込んでしまった。
こうなると奇遇としか言いようのない巡り合わせを認めざるを得ない。
あくまで「統計的にそうなっている」だけなので、天や神仏のお導きではないし、九星図が指し示す陰陽五行的因果でもない。単なる「今日が私のサツキ記念日」となったに過ぎない。

喜怒哀楽のすべてが揃う五月の出来事の数々。
振り替えるのは好きではないが、忘れられぬ思い出に満ちているのは間違いない。
読者諸氏にも「偶然たるめぐりあわせ」はきっとあるはず、とひとり想うのであります。

著者プロフィール

永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。

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