物流よもやま話 Blog

忘年会シーズン真っ盛り、、、なのか?

カテゴリ: 実態

酒をやめてから足掛け7年。
断酒直後はもっぱらノンアルコールビールを呑んでいたが、徐々に頻度が下がり、今では月に数本程度しか空き缶が出ない。買置きが賞味期限切れになることも珍しくなく、「あぁもったいない」と内心でつぶやきながら期限切れから2か月ほどの350ml.缶を一本空けるワタクシ。
「もうそろそろ箱買いは止めなければならんなぁ~」と思う今日この頃なのです。

そんなしがないオッサンのノンアル事情はどーでもよい。

この頃の若者の多くはノンアルコールもしくは「お酒は呑めるが、あえて呑まない暮らし方」を指す「ソバーキュリアス(Sober Curious)」という人が多いと聞く。
さらには若手のノンアル実態に乗じて、
「実は私もアルコールなしでまったくかまわないのですよ」
「ほんとうはアルコールも呑み会も苦手なので、若手のノンアル志向はありがたい」
といった中堅やベテラン層のホンネも聞こえてくるようになったのだとか。

こうなってくると「みんな素面のまま宴会が進む」という事態となり、それを宴会と呼ぶことに違和感を禁じえないのは私が前時代的だから、という結論に至ることになる。
というハナシを関与先でぽろっとこぼしたら、若手社員の方々から
「酔っ払わないと宴会ではない、というのはちょっと嫌ですねー」
と真顔でのダメ出しを食らってしまった。
反論する気になれなかったのは、自分自身が酒をやめて以来「あぁ、酒を呑みたいなぁ」というぶりかえしがほとんどなかったからだ。ちなみに禁煙時も同様だった。
「酒がなくても全然かまわないのはお前も同じではないか」
という声が上から降りてきて俯いてしまう。

つまり「宴会にお酒は不可欠」はただの習慣に過ぎず、思い込みの産物でしかない。
ノンアルでも楽しく宴会できるのはアタリマエであるし、酔わねばホンネが語れなかったり、親交が深まらぬ、と決めつけていること自体が多くの若者たちには奇妙で滑稽なのだ。
もうひとつ書けば、一緒にふろやサウナに入ることで、
“裸の付き合いは一気に距離が縮む”
と信じて疑わなかった年配者たちに、
“服を着たままでも親交を深めることはできますよ”
と苦笑しつつ返す若手社員、
という場面が思い浮かんで痛々しい。

忘年会も新年会も歓送迎会も「全員・全体」での開催が減る一方――物流部門は特に顕著。
なのは肯けるし、今後は有名無実から死語へと進みそうな気配が濃い。
掲題の一文も偽らざる実感である。

「だからなんだ?」

独り言を吐く夜明け前であります。

著者プロフィール

永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。

最近の記事

アーカイブ

カテゴリ

お問い合わせ Contact

ご相談・ご質問等ございましたら、
お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせフォーム