物流よもやま話 Blog

It’s a question of honour

カテゴリ: 信条

またもや新年を迎えてしまった。
年が明けてめでたくもありがたくも感じなくなって久しい。
しかしながら、それはそれとしてお付き合いのある皆様、ご縁ができそうな皆様、どうか本年もよろしくお願いいたします。
くどいようですが、年賀状などの市場から撤退したため、何も届かないからといって「あいつもう付き合い止める気だな」とかの誤解はご勘弁を。
ご連絡やご報告しなければならない事項があれば、即座にお伝えいたしますゆえ。

平成31年。昭和のままなら94年。
あと4カ月の平成。感慨深いし想い出すことも少なくない。
社会人として働き始めた最初の9カ月余りを除けば、今に至るまでの全期間が平成だった。
私は昭和最後の新卒、昭和63年3月卒業者の一人なのであります。

平成に元号が変わった日を今も覚えている。
当時私は駆け出しサラリーマンで東京在住在勤だった。
その日の新宿は曇天から冷たい雨や霙が時折落ちる空模様。
テレビをはじめとするメディアは陛下崩御の特番で喪の様相一色。
曖昧な記憶だが民放全社はCMも自粛していたのではないだろうか。
レンタルビデオ店が貸出過多で開店休業状態になっていた。
生まれて初めて経験した「天皇陛下崩御」の記憶は、黒い雨雲が垂れる灰白の空と冷たい風。
天までもが悼んでいるような光景は今も忘れない。

現皇太子殿下が雅子妃殿下とご成婚なさった時には、お二人のお姿を日比谷のとあるビルの11階から拝見していた。
6月にしては涼しい雨天の晴海通り。
日本のジューンブライドらしく、豊穣に繋がる恵みの雨が祝福とともに降り注いでいた。
パレードの時を迎えた夕方にはオープンカーのお二人を気遣うように雨が止んだ。
観覧者全員が未体験の圧倒的な感動と無為の感謝をもって純粋な祝福の念を抱いていた。
個人的な思想や宗教や主義などを一瞬で超える満ち足りた時間だった。

今年は新しい元号が制定される。その直後に私は一つ齢を重ねる。
年初に想うことはただ一つ。
「粗にして野だが卑ではない」を曲げずに貫く、淡々とした毎日であること。
その信条を胸中に忍ばせて、相手を選ぶことなく誰とでも対面し会話したい。
仕事の成果を評価されることは「ありがたいがあたりまえ」だと思っている。
結果を出すことは最低条件でしかない。

仕事にはさまざまな曲折がある。
人が会話し、その中で理解や同意や否定を繰り返しながら時間が過ぎてゆく。
それゆえに行き違いや思い違いは必ず起こる。流れの中では不可避で、いちいち感情的になったり悩むことは無用。目的地へ向かう船が航行する邪魔にしかならない。
関与者全員が「求めているのは望んだ結果」という大前提を復唱すれば、たいていのトラブルは乗り越えられる。だからこそ、相手の顔色や状況に合わせた断りなしの前言撤回や変節は絶対にしないと断言できるのだ。
それは処世や立ち回りとは別のこと。
自身の中に名誉や信念や規範を持ち合わせているか否かなのだと思っている。

何はともあれ今年も始まりました。
本年が皆様にとって穏やかで稔ある一年でありますように。
陰ながらではありますが、ご自愛専一のほど、心から祈念しております。

著者プロフィール

永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。

最近の記事

アーカイブ

カテゴリ

お問い合わせ Contact

ご相談・ご質問等ございましたら、
お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせフォーム