
今年も春の展示会シーズンが到来しようとしている。
またもや、、、というボヤキまじりのタメイキが心の中でひとつふたつ。
「WEBでええやんか…」
という本音は呑み込んで慎まねばならぬ。世の中にはさまざまな生業があるのだ。
“禍は口より出て、病は口より入る”
を復唱している今である。
掲題はいくつかある“毎度困ってしまう質問”のひとつ。
ホンネを呑み込んだ後のワタクシの回答は、
「どれもこれもたいしてタメにはならんからやめときなはれ」
などと言うはずない。
モチロンながらカケラにも思っていないことになっている。
「展示会は得したり学ぶ場ではなく、刺激を受ける場ですよ」
というのが毎度だ。
似たような掲載が過去にもあるが、展示会が苦手なワタクシに不適な質問の最たるものが掲題なのだ。人混みが嫌いで情報収集意欲が寡少低劣なのだから、さもありなんである。
「相手を選んで訊いてくれ~」
とひそかに泣き笑いのようなヘンな顔をしている次第だ。
返答に困る似たような問いには、
「転職するならどこの物流会社や自社物流がよいでしょうか」
「レベルの高い物流会社はどこでしょうか」
「物流会社と自社物流ならどちらがお勧めですか」
などがある。
えーっとぉ、、、、、知るかそんなこと。自分で考えて決めいっ!
と返すわけにもゆかぬので、それらしいことをムニャムニャ言うようにしているが、内心では非常に不本意なまま慎重に言葉を選んでいるというのが実情だ。
ほとんどの場合、〆に、
「いくつかの要素を考慮したうえでの相性のモンダイもあるので、一概には…」
とかわすのが常だ。
長い付き合いの関与先企業の方には、世間バナシのついで程度ですよと断ったうえで、
「貴方の実務能力なら○○○会社なんかぴったりだと思う。なぜなら、、、、、だから……なのだけれど、あくまで業種業態から推し量ったうえでの相性。能力適正は抜群でも、人間関係や企業風土までは勘案していないので、悪しからず引算しておくんなましよ」
というハナシをすることはある。
万が一の誤解や曲解を排除できるだけの信頼関係があってこその踏み込んだハナシなので、ごく限られた方々にしかできぬのは当然であります。
相手の実務能力や仕事観などの奥行きを把握できておらず、ましてやひととなりを承知もしていない間柄で、個人の人生にかかわる選択についての問いかけをされても困る。
というわけですので、くれぐれもワタクシに身の振り方の相談などはなさらぬよう願います。相談相手としていちばん避けねばならぬ相手であるとご認識くださいませ。
ここまで書いて、ふと思い出したのは、
「展示会は苦手だが、最終日の終了間近の展示物即売合戦は大好き」
という昔バナシだ。
生活関連品のイベントなら出展者の何割かは展示物の販売を行うことが常である。
特に海外からの出展者は再梱包して運賃払って持ち帰るより、その場で換金してしまうほうが合理的なのだ。なので展示即売品を狙って最終日の午後から出動する「展示会にはマッタク興味なく、自身の生業にも無関係」というツワモノが相当数いるのだ。
住設関係や家具インテリアなどの展示会なら、個人レベルにとどまらず、大型トラックを乗り付けて買い取る業者も多い。(リサイクルショップなどがその典型だと聞く)
実はワタクシも過去にギフトショーでお得な買い物をした経験があるが、その帰路では「いやぁ~展示会っていいなぁ♪」とご機嫌だった。
たった今気付いたが、書いている内容を順にたどれば、展示会が苦手なだけでなくそういう催しでは単なる素人と化してしまう自身の性質を思い知った。
つまりは専門家としての展示会参加は不適不合であるというわけなので、間違っても私なんぞを招待したり同行を誘ったりしてはいけませんよ、と切にお願いしておく。
どうかくれぐれもご留意のほどを。
頼むからDMやめてくれー。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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