物流よもやま話 Blog

もうひとつの金曜日

カテゴリ: 余談

昔よくカラオケで歌った曲の前の日のハナシではないし、ハマショーも関係ない。
先週の金曜日と本日の業務はどうだったのだろうか?
という物流倉庫事情についての素朴な疑問やらを書いてみたいと思う。

巷の倉庫はそろそろエンジンがかかる頃だと察するのだが、聞けば昨年よりも年始荷動きが鈍いのだとか。
「どよ~ん」とした空気が流れそうな世間のあれやこれやは聞き流して、あまり重くない話題を選んで進める次第だ。
一昨年の最終掲載で年末年始の業務停止をやめて、徐行程度の省エネ運転を試みてはいかがかと提案したが、実際はどうだったのだろう。

「例年通り変わりなく」が圧倒的多数だと承知しているものの、何社かは「ちょっと変えてみた」なんていう反応があったらいいな、などとこっそり思っている。
けっこう自信あるんだけどなぁ、と再びの独り言。
停止 < 徐行 = 省エネ&停止・始動時トラブル回避。
どうですか皆様。

月曜の仕事始めから、やっと通常に戻りつつあったのに、またまた明日から3連休。
物流現場によっては明日の土曜日は出勤・稼働で、たまった仕事を一気に消化。
なんてことはあまりなさそうな気配が漂っている。
ECか一部の製造業しかまとまった荷役が続くことはないし、それとて昨年並みがせいぜい。
したがって、巷の倉庫や運送便は結構のんびりしているようだ。
三連休明けにドカンと出荷の大波が、、、こないと稼働日が実質半分しかない今月の数字は赤くなる。
赤い字の数字が二月にさらにドン!と上乗せされたりしたら、三月以降で必死に取り返さないと夏の賞与原資がなくなってしまう。
そんな様子が大多数の中小倉庫・運輸の内実だろうし、大手といえども昨年までのアベチャン景気の恩恵は見込めないだろうから、厳しくなること必至だ。

オリンピックイヤーは景気下降場面の入口。ドアの向こうは急な下り坂。そのつもりでふんどしと財布の紐をしめてかからねばならない。
が二年前からの持論だったが、実は昨年後半からすでにはっきりと下りになっている。
つまりオリンピック云々は消費動向に大した影響を及ぼすものではないということだろう。
むしろ静かに少しづつ冷え込んで沈んでゆく消費の実態を認めれば、ご褒美のような国民的行事のあとは、つましく過ごさなければならないのだと小さな覚悟のようなものを胸に抱く。
悲観に暮れるのではなく現実直視して、行動起点を定めなければならない。

物流会社は一般事業会社の鏡のようなもの。
物流関連業種が厳しいのであれば、その源である事業会社の利益確保は先駆けてより厳しくなっている。
販管費科目ごとの支払明細の再考、再再考は当然となるし、既存の枠組み自体を疑う必要も言うに及ばずだ。

外注と内製の一覧を見比べ、各業務別の費用対効果を再評価すれば、内製を外注化し、外注を内製化する切り替えや改変の動きは強まる。
私の主張は「業務品質強化かつコスト削減とその安定化には企業内専門職の養成による物流内製化もしくはOEM化が最上」だが、貴社の方針はいかなるものだろうか。
この場合の正解は、企業ごとに異なるうえ、評価基準も統一しにくい。したがって、最終利益確保のために収入と費用の各項目をどう管理するのかが経営の個性となる。

常々主張している物流業務内製≒自社規格によるOEM化なら、設備・人員を完全に自前にしなくても運用可能だ。単純な委託や3PLのまま、業務制御の主従を変えるだけでも効果は得られるはずだし、今後はその形態が増えるに違いない。
物流は自前主義であってほしいと願う身としては同じハナシの繰り返しになるが、事業会社にとって利益貢献の効果大であると確信しているので、いつまでも言い続けるつもりだ。

物流機能の自己管理や制御を丸投げする見返りとして採用や人員管理、労務処理の手間や課題から解放され、その代償として本来コストに委託先利益を加えた対価を負担してきた。
同時に企業の社会的責任といえる拠点地域での雇用創出と維持を、直接には分担しないという選択肢に甘んじてきた。転嫁先のパートナーが代わりに負担してくれているかもしれないが、その内容は自社の代理者として適当なのかの確認や査定はどうなっているのだろう。
たとえば、庸車であっても労務管理や運行の詳細は委託元である企業に準じなければならないし、対外的な責任が帰する先も同じである。
物流委託についても同様だと承知しておくべきだ。

一般的には、物流拠点を設置する場所としては都市部ではなくその周辺部が選択される。
そこは消費の陰り・雇用減少の傾向に歯止めをかける策に奔走している自治体が数多く存在するエリアでもあるのだ。
同じコストを負担するのであれば、地域貢献の一助となり、自治体からは協力や優遇を得ることで事業を盤石なものとするよう努める。
はたしてそれは極論やきれいごとだろうか?
理念や良心と言い換えるほうがむしろ順当であると信じるが、いかがだろうか。

ちょっと情緒的に過ぎるかもしれないが、浪花節は性分ゆえご容赦を。

著者プロフィール

永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。

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