物流よもやま話 Blog

またもやオリンピック

カテゴリ: 余談

本日は北京オリンピックの開会式。
昨年、夏季五輪で感動したばかりなのに、またもや楽しめることはありがたい限りだ。
コロナ禍による制限の下に競技を行う選手はもとより、運営を支える裏方諸氏の尽力には頭が下がる。感謝しつつ、大いに楽しませていただきたいと思っている。

2008年夏季五輪開催から13年余り。史上初の同一都市による夏季・冬季大会の開催。
大量の人口雪を用いる競技会場設営らしいが、降雪量に不安多いこと自明の首都開催にこぎつける力技は驚異的だ。ラニーニャ現象の巡り合わせも強運そのものと感じるし、国家の在りかたへの評価とは別に、単純に国力の隆盛を認めざるを得ない事例が居並んでいる。
特定国家の支持などまっぴら御免だが、多面において抜き去られた国々の小言や揚げ足取り的なイチャモンは、時として見苦しいだけなので、是々非々で評価すべきだと思っている。
ついでに書いておくと、Chinaという国の公衆衛生や秩序順守の感覚や商道徳について、個人的には全く認める気になれないことがいくつかあるのだが、総論として勢いと技術革新への熱意は素晴らしいと感じている。
私が書くまでもなく、オリンピック会場内外での違和感多い事実や状況を海外メディアが忌憚なく報道しているし、中国側も指摘されて改めるべきところは素直に従ってもらいたい。
老人国や躍進目覚しい若い国々は、米中双方による国家人格のエゴむき出しの強弁や強行の数々にうんざりしているので、せめてスポーツや文化の祭典の時ぐらいは不躾な自我やドタバタ愚様をさらすのを控えるようにし欲しいものだ。
社会情勢や生活環境が許す限り、皆で無邪気に楽しむのが五輪であるはず。「無邪気」という言葉を生み出した国の開催なのだから、平穏でつつがない会期を期待する。

旧ユーゴスラビア時代の1984年サラエボ大会(この時の誘致地の本命は札幌だった)から始まった私の冬季オリンピックフリーク。ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦で無残に焼けただれてしまう以前の当時、おとぎ話に描かれるにふさわしいその街並みの美しさや、全ジャッジが芸術点満点をつけたジェーン・トーマス、クリストファー・ディーンによるアイスダンスは語り草のひとつとなっている。それ以来数々の冬季大会を観てきたが、今回の北京も同様に楽しませてもらおうと思っている。前回大会に続いての日本選手団の活躍には否応なく期待が高まる。
時差一時間なので‘LIVE’表示のテレビ画面で観戦することも多いだろう。
昨年の東京大会に続く北京大会。
思えば、東京大会の前の冬季大会は平昌。
韓国・日本・中国と五輪旗が引き継がれてきたのだ。
価値観や是非の違いは多々あれど、ここ一番ではこのように繋がれたらよいのに、、、
などと想う五輪開会日なのだ。

著者プロフィール

永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。

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