物流よもやま話 Blog

お客様の言葉

カテゴリ: 実態

物流業界に限らず、WEB上で顧客一覧や業務事例、顧客インタビューなどを掲載するのは常套となっている。
成功事例の紹介や顧客からの好評・感謝・奏功の言葉が並ぶ。
自社の宣伝のために時間とコストをかけてコンテンツ制作しているのだから、好印象・高能力訴求は当然であり、読み手も心得ている。
しかし実際に契約している顧客から吐き出される言葉の大半は、疑問や疑念を含んだものであり、その要因は不信というより不明であって、不満というよりも不安が勝っている。
営業倉庫に業務を丸投げしている企業ほど、その傾向が強いように感じる。
例えば以下のような内容である。

「棚内の保管マスには結構空きがありますよね」

「あちこちのパレットに一品しか置いてないものがありますね」

「こんなに通路が必要なんですか?これって保管料に含まれていますよね」

「フリー・ロケーションでは保管面積に無駄が出ないと言う説明だったんですが」

「うちの保管場所って電気点いていないですよね。今日は作業無しなんですか?」

「概数で10~12人の日平均人員配置という説明でしたが、今日は5人。たまたまですか?」

「私が自社の現場を見に来るのは迷惑ですか?」

「パートさん達に御社の愚痴を聴かされて困りました」

「入出庫データの頻繁な解析から最短の作業動線を割り出し、適宜ロケを組み替えます。
 の割には売筋商品が奥の棚にあって、マスに入りきらないカートンはさらに奥の壁際に
 積んでいますよね」

「たくさんの従業員の方がいらっしゃるように思えるのですが、キャパ不足という理由で
 検品作業を受けて頂けないのがちょっと、、、
 かつかつでやっている、ようには感じないのですが」

「資材管理はきっちりやっています。
 と営業の方は仰っていますが、他社の商材の埃除けに当社の資材が使われていました。
 廃棄品とは思えない状態の組前ダンボールの平板でした」

「やっぱり今日も手押リフトや台車が通路の真ん中に置きっ放しになっていますよね。
 たまにしか来ないのですが、私が自社の現場を確認する時には、必ずパートさんと社員
 さんの私語や什器の放置があります」

「従業員さんの挨拶や営業さん、現場責任者や担当者の方の応接は素晴らしい。
 でも仕事自体の良し悪しは判らない。
 自社の営業から文句が出ていないのだから大丈夫なのだと思うしかないです。」

「結構風が通り抜けていきますね。
 夏場は涼しくていいんでしょうが、冬は寒くないですか?、、、
 そうですか。冬は前後の大扉や窓を閉めるんですね。
 うちの在庫は、夏場は埃と湿気にまみれているのですね」

「倉庫の入口に喫煙スペースがあるんですね。
 こういう施設は当然ながら敷地内禁煙だと思っていました」

「ロケ・メンテナンスって何ですか?どういう効果があるのですか?
 この一年間、保管坪数やピッキング・コストは固定です。
 担当営業さんは、変わらないのが効果の証です、と強弁されるのですが」

「業務が安定したらコストは下げます。
 と契約時に聞きましたが、3年経っても変わりません。
 まだ安定していないんでしょうか?納得のいく説明が欲しいです」

「物流って、契約してしまったら、委託する側は弱くなりますよね。
 だって営業事情や移動コストを考えると、倉庫の見直しなんておいそれとは言い出せない
 ですから」

全部実話である。
ほんの一部である。
語気や言い回しには、精いっぱいの婉曲加工を施しているつもりである。

著者プロフィール

主筆 T_NAG
大阪 泉州育ち。​
1988年 慶應義塾大学卒業。
しかし、ボンボンでもイケメンでもない。

失敗や挫折の数なら、世界規模の自慢大会に出ても結構いい線行くのでは?
と自画自虐しています。

映画と音楽と小説が大好き。
カメラは人生の伴侶みたいなもの。昔は車マニアでしたが、最近は楽にドライブできることが最重要。なので、燃費と快適性が車選びの基本に。

泥臭い努力型の典型なので、弁舌鋭いキレキレな遣り取り、とかは無理です。

【仕事の自慢】
「取引する企業は必ず業績が良くなる」
​何にも替えがたい喜びです。

【好きな言葉】
「粗にして野だが卑ではない」
​絶対に曲げることのない信条です。

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