物流よもやま話 Blog

まだ油断尚早の新型コロナウイルス感染

カテゴリ: 実態

世間一般の現状を知らぬままに書いているのだが、自身に関わりある範囲では、コロナウイルスの罹患情報が途切れない。とりわけマスクを外す人が増え始めた春先あたりからの伝聞が増えたように感じている。もっとも「そろそろ収束すると安堵していたのに…」という内心がカウンターパンチ的に効いて、過去の期間に比して敏感になっているのかもしれない。
そういえば秋篠宮妃紀子さまが新型コロナウイルスに罹患されたとの報道が火曜日にあった。
一時のような過剰ともいえる厳重警戒は無用ながらも、宮様から私のような庶民に至るまで、まだ油断するには早いのだというのが現状なのだろう。

何はともあれ、込み合っている屋内空間などでは、マスクの着用を適宜行うことも往々にしてあって然りなのだと感じている。
いまやメディアも取り上げなくなくなってしまったが、コロナウイルス罹患後に居残る後遺症の辛さや回復期間の長さは、個人差こそあれ相当に辛くもどかしいと聞く。
当面は用心しておくに越したことはないようだ。

すっかり見聞きしなくなったことといえば、「倉庫が足らん」「倉庫内自動化の大波」「電気自動車の加速度的普及」という三大無理筋も同様である。
言い出しっぺや煽り屋たちの多数が、いつの間にか疑念派や問題提起する側に回っている様には苦笑してしまうが、毎度のことであるからイチイチ言及する気にもならん。
平成のころから頑なに「そんなわけないやろ~」と大木こだま師匠ばりに唸り吠えてきたが、やはり今回もいつか来た道を往くような顛末と化すようだ。

国内物流に多大な新床供給は不要だし、建て替えや移転の実需とて全体に占める割合はたいして多くない。むしろ「新倉庫への移転=拠点集約=総床面積の縮小」という実態が案件の相当数を占めているはずだ。さらには副産物として以前に増して顕在化する問題のひとつに過ぎないが、「産業のEC化による一部事業者の物流業務に必要な床面積の増大」という起承は、「膨大な天井空間の活用課題と空調設備の導入・運用コストを激しく押し上げる」という転結につながる。もちろんだが、業態変更や中間物流の激減による床面積の減少は相当量に達する。

今まで一部の自社物流倉庫に限られていた庫内空調設備だが、今後は営業倉庫でも積極的に設置されるだろう。なぜならわが国の夏季は今後ますます苛烈化するので、一定水準の冷房設備なしでは健全な作業環境を保持できなくなるからだ。なので「高い天井高には大型空調機が必要」という理屈となる。
つい最近まで「早朝・夜間操業で暑気熱気の回避を」と言い倒していたが、今や国内の平野部では日没後もしばらくは30℃以上のままで、早朝の最低気温が26度超も珍しいハナシではなくなっている。なので大多数の倉庫建屋で空調や大型送風機の備えが不可避となりつつある。(夜間・早朝稼働の長所は、安い電気代と冷房効率の高さであることも付け足しておく)
その条件を呑める倉庫事業者は人員確保面で優位となることはあきらかであるし、かなり以前から同一地域内での求人応募数と定着率に明確な差が生まれてもいる。
ちなみに、近隣からの就業者が主となるパート従業員の雇用では、応募者が事前に見聞きする口コミほど影響力の大きなものはない――という実体験も補足しておく。

さらに言えば、EC化で新床の需要が高まった反面、階高5.5mが標準化しつつある倉庫建屋は棚運用にはあまりにも容積利用率の歩留まりが悪い。ラック式の自動倉庫か昇降機付設のネステナー類でも置かなければ、空間利用率は50%未満となること明白だ。
しかもくそ暑い夏と凍える冬に、そこらの空調ではまったく効かん。
なので作業者が効き目を体感できる空調設備を求める運びとなるわけだが、高額な大型空調設備の見積と毎月の高い電気料金の試算数値にビックリしすぎて目まいがするはずだ。
しかも悲しいかな、その高額電気代の半分超は天井から棚上までの「誰もいない余剰空間」を冷やしたり暖めたりしているコストなのだ。
これ以上は長すぎる蛇足ゆえ簡略化して書くが、先ほど挙げたラック類などの設備によって空間利用率が上がれば、必要床面積が反比例するのは当たり前である。ここでのパラメーターは床賃料(または相当コスト)、設備投資費用、人件費、光熱費あたりとなるが、貸し手と借り手の綱引き次第で〝コスト負担ババ抜き〟のジョーカーが何になるのかは違ってくるのだ。

蛇足の追加で恐縮だが、新設倉庫の多くは容積率めいっぱいで建てられているため、スキップフロア化による床効率と空調効率の向上を画策しても、法規上不可となる可能性が高い。
仮に容積率の問題をクリアしているとしても、増設コストを知れば現実味は失せるはずだし、そんな検討をする段階で自社業務と倉庫建屋のミスマッチを疑うに違いない。
床増設ではなく天井を吊るして作業空間を小さくするのはどうか?なども対処策として挙がるかもしれないが、スキップフロアと同様、コスト的に多大となることは否めず、天井高を下げても空調設備が不要となるわけではない。もっとも、新築・新装した倉庫でいきなり追加大工事をするのか、は懐事情以前に「無駄遣い罪悪感」による心理的拒絶で不採択となるだろう。

次に自動化の大波について毒を吐くと、、、ん?ちょっと待てよ。
そもそも今回はコロナウイルスはまだ我われの身近に在って、油断大敵でありますぞ、というハナシをするつもりだったのだ。なのでマスクの携行と屋内で混雑時には着用するぐらいの用心は必要なのです、、、というのほほんとした世間話の体で書き始めたはずだ。
またもやハナシが横道に逸れているではないか。

しかしながらここから元に戻す気力も体力もないので、今回これにて仕舞います。
イヤハヤなんとも雑だなぁ。

著者プロフィール

永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。

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