物流よもやま話 Blog

入口と出口

カテゴリ: 余談

物流改善の入口と出口。

入口が多くて五つ。
出口は二つ。
これが経験上の実感。

事業者側の説明は十人十色であるし、業界云々が加わると会社の数だけ入口があるように聞こえる。
入口とは現状のパターン。
業界・業態によって違いがあるように捉えがちだが、実は大して変わらない。
内製か委託かによって初動に順番の並べ替えがあるだけで、大したことはない。

出口とは修正した結果のことであるが、これは絶対に二つしかない。
100点と0点である。前職では絶対に言えないことのひとつであった。

この場合、満点とは物流機能の各要素がその企業なりのベスト・ジャッジでありベスト・パフォーマンスであると経営及び請負側が合意できる場合。
絶対的完璧など神仏でもわからないから、当事者が設定した目標への到達度で測るしかない。
では零点の場合とは?(廉かろう悪かろうの物流業者は論外なので、このハナシからは除外)
品質過多で現場やコスト負担する経営が背伸びしている状態で完結してしまうケースがこれにあたる。
平たく言えば、身の丈にあっていない装備や仕組みを「物流改善」「物流品質の向上」という大儀のもとで、強引にはめ込んでしまうこと。
内容に瑕疵がないため誰も批判や反論ができない。

手前味噌で恐縮だが、前職時代にはよく新規顧客の見積時に、
「将来どんな業態や規模をお考えなのかによって提案内容は変わります。
たとえていえば、虎と猫は生まれて暫くはその区別がよくわかりません。
しかし時間とともにその違いは瞭かになってきます。
御社は虎であると信じております。
現在の構えとしては必要最低限の設えで走り、業容拡大にあわせて拡張できる基本的な仕組
をご提案したいと考えております」

営業の口が吐いた言葉なので、美辞も麗句も含まれている。
しかし、今となっても「まぁ、間違っていないし、悪くないな」と思う。
0点がいくつあったかは墓まで持ってゆく所存である。

これを読んだ前職時の取引先は苦笑いしてこう言いそうだ。

「いやぁ、必要最低限のわりには、結構高かったでぇ」

会社で口あけて待っている人がたくさんいたのです。
その声が背中にへばりついて、ともかくヒッシのパッチで。

でも、ご契約頂きましたよね、社長の皆さん。
ありがとうございました。

著者プロフィール

主筆 T_NAG
大阪 泉州育ち。​
1988年 慶應義塾大学卒業。
しかし、ボンボンでもイケメンでもない。

失敗や挫折の数なら、世界規模の自慢大会に出ても結構いい線行くのでは?
と自画自虐しています。

映画と音楽と小説が大好き。
カメラは人生の伴侶みたいなもの。昔は車マニアでしたが、最近は楽にドライブできることが最重要。なので、燃費と快適性が車選びの基本に。

泥臭い努力型の典型なので、弁舌鋭いキレキレな遣り取り、とかは無理です。

【仕事の自慢】
「取引する企業は必ず業績が良くなる」
​何にも替えがたい喜びです。

【好きな言葉】
「粗にして野だが卑ではない」
​絶対に曲げることのない信条です。

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