物流よもやま話 Blog

餅 屋

カテゴリ: 経営

本年もよろしくお願い申し上げます。

私生活では年賀・暑中見舞市場から撤退してはや23年。
仕事では会社が年賀状も暑中見舞も勝手に出してくれたので、名簿の確認ぐらいの手間しかかからなかった。
年始挨拶は営業上の約束事として回っていた。
訪問する側も受ける側も「例年こういうもの」と内心呟きながら、ほどほどの会話でつつがなくやり過ごして。

そこそこの値段の中元・歳暮。
ちょっとしたお茶請ぐらいの年始小提。
実はそんな「余分」こそが経済の循環には適当で不可欠な「ご祝儀」だったのだが、今や過去の遺物となりつつある。
虚礼が廃されて合理的でお金も時間も倹約できる。世知辛いなんていう言葉は死語に近い。
もはや金は天下を回らない。
遣わないから巡らない。
余禄、見舞、粗品、付合、心付、寸志、愛想替。
そんな文字が辞書から消えませんように、と切に願う。

愚痴めいたハナシは置いておいて、なにはともあれ本年も拙ブログにご来訪下さいませ。
結構本気で書いているつもりなので、楽しみながら読んでいただけると嬉しいです。

ロジ・ターミナル本業はいきなりあれこれ問合せが届いていて、ちょっとビビっております。
ありがたいのですが、ナマクラ心身に鞭打つようにせねばなりませぬ。
期待には割増で応えねば。

では、本年第一稿であります。

 

◇◇―――――――――――◇◇―――――――――――――◇◇―――――――――――――◇◇

 

一般事業会社からみて線引が判りにくいのは、検品・加工・作業・保管・運送の業務を一か所または一社でまとめるべきなのか否か、ではないだろうか?
直感的に「一か所・一社にまとめたほうがよい」と答える会社が殆どだろう。
では、他の事業会社に置き換えて考えてみたらどうか?
例えば製造業。
原材料の調達、加工、組立、仕上、保管、在庫管理、梱包、出荷、を一社単独で完遂している会社はどれほどの比率なのか、である。
あんまりないんじゃないのかなぁ。が私の素人考えであるがどうだろう。

物流業界には一社で全てを請負う会社はたくさんあっても、全ノウハウを内製化できている企業は皆無だと思う。
私の勝手な独断であり、実態を綿密に調査したわけでもない。
そもそもそんな情報は開示されるはずない。
悪いとも思わないし、業務をアッセンブリーすることはどの業界でもあたりまえである。

ただ餅は餅屋で買って欲しいなぁ、と思う。
運送系の会社に肌理の細かい検品や加工仕事はミスマッチであることが常であるし、流通加工が強みの会社に運賃や保管料を問い合わせるのは全く違う。
しかしながら検索してみると「総合物流」と謳っているし、どの会社が何を得意としているのかが判別できにくい。
会社概要内の沿革を読めばある程度判るが、売上構成比までは開示されていないことがほとんどなので、業務メニューから判断するしかない。

あくまで物流会社に関してだが、得意業務はたいていが合理的な価格設定になっている。
そうでないものは割高な値付けとなる。
つまり良くて廉い、悪くて高い。この組み合わせで見積が出ていることが多い。
中には素晴らしいバランスの見積を出す会社もあるが、それは契約優先で利益目論見を下げているか優秀な下請けを持っているか、のいずれかである。

委託先の内実についても、スポットのイレギュラー業務の見積で露見する。

「実はこういう仕事は苦手なんだな。請けたくないのかもしれない」と気付くのである。

スポットが通常になり、イレギュラーがレギュラーになることが見込める場合はどうだろう。
そのまま委託し続けるのか、新たな委託先を探すのか。
各企業の判断と意思決定の岐路である。

企業経営者や業務責任者に申し上げたいのは「良い物流は高くならない」ということ。

物流品質とそのコストは反比例するものだと信じている私の独言である。

著者プロフィール

主筆 T_NAG
大阪 泉州育ち。​
1988年 慶應義塾大学卒業。
しかし、ボンボンでもイケメンでもない。

失敗や挫折の数なら、世界規模の自慢大会に出ても結構いい線行くのでは?
と自画自虐しています。

映画と音楽と小説が大好き。
カメラは人生の伴侶みたいなもの。昔は車マニアでしたが、最近は楽にドライブできることが最重要。なので、燃費と快適性が車選びの基本に。

泥臭い努力型の典型なので、弁舌鋭いキレキレな遣り取り、とかは無理です。

【仕事の自慢】
「取引する企業は必ず業績が良くなる」
​何にも替えがたい喜びです。

【好きな言葉】
「粗にして野だが卑ではない」
​絶対に曲げることのない信条です。

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