物流よもやま話 Blog

物流現場の邪魔者

カテゴリ: 実態

物流現場で一番ウットウシイものは何か?
普段はふんぞり返ってエラそうなことばっかり言ってるくせに、本社から本当に偉い人が来ればペコペコへらへらオロオロ、、、の小心でお調子者の所長。
も時としてウットウシイが、そんなのとは比べ物にならないほど嫌なモノ。

それは、本社の基幹システムである。
ことが多い。

ローカル(現場)の実務を解っていない本社の各部門が、それぞれの便宜を主張し、システム会社に丸投げして出来上がった、ヘンテコリンで高価で煩雑な操作が自慢の奇形装置。
納品後に必ず発生する「想定外のバグ」「付加機能のためのオプション料金」「データの取り出し口を設けるための加工」、、、
実は本当に実務に欠かせないものは、納品後に突然皆が気付く「オプション」だったりするから呆れてしまう。
しかし、殆どの会社がその例に漏れない。
新車を購入して、オプションが購入価格の4割とか5割とか、酷い場合には同じ金額。
しかも納車後にそれが必要不可欠だとわかる。
そんな自動車メーカーや販売店はありえないし、売り手も買い手も認めない。
国家規制でリコールである。
が、企業では諸々のシステム構築でそんな事態が頻繁に出来する。

どーゆーことなのだ?

「システム開発費用とはそういうもの」なんて潜在的に刷り込まれているとしか思えない。
下代が10円上がるだけでも、鬼の形相で両目ひん剥いて文句言うくせに。
システム費用を回収するのに何年かかる?
システム会社から提出された数値を切り貼りして、表紙を付け替えた目論見書はきちんと稟議を通してある。
が、誰もその検証をしない。いや、できないのだろう。
数字をいじればそれなりの効果統計はできる。
では費用対効果ではどうか?最終現場、例えば物流部門なんか残業が増えていたりするけど。
本当にそんなシステムが必要だったのか?
実稼動している機能は全体の5割にも満たないのに。
その5割でさえ、受注管理から在庫引当、出荷完了という流れに大きな支障をきたす元凶となっていることが多いのに。

企業経営者や統括責任者はそんなことに気付かないほど愚鈍ではない。
では、何ゆえ看過したまま検証しないのか。

理由は単純明快。
検証方法がわからないし、導入決定以前から丸投げしてきたから。
儲かっているから、もしくは今期もまぁまぁで終われそうだから、である。
一年の決算が及第だったのだから、あんまり粗捜しのような議論はしたくない。

これが本音なのだと、何度砂をかむような虚無感に沈んだことか。

著者プロフィール

主筆 T_NAG
大阪 泉州育ち。​
1988年 慶應義塾大学卒業。
しかし、ボンボンでもイケメンでもない。

失敗や挫折の数なら、世界規模の自慢大会に出ても結構いい線行くのでは?
と自画自虐しています。

映画と音楽と小説が大好き。
カメラは人生の伴侶みたいなもの。昔は車マニアでしたが、最近は楽にドライブできることが最重要。なので、燃費と快適性が車選びの基本に。

泥臭い努力型の典型なので、弁舌鋭いキレキレな遣り取り、とかは無理です。

【仕事の自慢】
「取引する企業は必ず業績が良くなる」
​何にも替えがたい喜びです。

【好きな言葉】
「粗にして野だが卑ではない」
​絶対に曲げることのない信条です。

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