物流よもやま話 Blog

自画自賛もたまにはよいかも

カテゴリ: 経営

梅雨明け宣言は早すぎたような気がする。
という言葉が何度も思い浮かんだこの一週間あまりだった。車のワイパーが用をなさず、道路面が川のようになる豪雨によって、土砂崩れや住宅浸水、田畑冠水の被害が各地で発生した。
東北や北海道でも九州や四国と似たような降水被害があったことからも判るが、わが国は完全に亜熱帯化している。ならば夏季の降水標準値や水害対策を抜本的に見直す必要があるのではないのだろうか。排水から下水へ容量加増のインフラ整備と住宅の水仕舞を改善すれば、相当数の水害を減らすことができると思える。
投資額は大きくなるが、被災忌避もしくは軽減による経済維持効果はそれを上回るに違いなく、何よりも被災者数抑止が叶うという意味での「活きたお金」の遣いかたは好ましい。

なんてことを書き出しにもってきたのは、今まで何度となく「憲法記念日から文化の日までは夏。しかも亜熱帯の夏。台風を含む暴風雨への備えは温帯仕様のままでは不十分」と何年も前から言い続けてきたからだ。次の被災者発生や経済停滞を予防するためにも、各地域の側溝や暗渠(あんきょ)の清掃など「すぐにできること」を速やかに実行願いたい。
倉庫の敷地内外の排水溝清掃などはその最たるもので、長年放置しているなら危険である。
「この辺りでは今までこんなことはなかった」というのが昨今の被害者の声として多数を占めるのだから、身の回りの水仕舞を今一度見直すことを是非行っていただきたい。

「異常気象という言葉はもはや意味をなさない」というのも長く言い続けている自論のひとつなのだが、その内容に絡めて下記のようなハナシを3年前に書いている。

物流人員の求人広告と内部養成


この原稿こそまさに自画自賛の最たるものだと当時は自ら苦笑していたが、今となっては事業強化・経営変革のど真ん中のハナシとなってしまった。奇しくも昨日嬉しい新聞記事が出たので、ますます自信が強まった。物流機能の内製化がもたらす効用は多くの可能性を秘めていると信じる私にとっては無上の喜びだった。

現在の関与先では「けっこうエライお方」が本気で物流改善の先頭を走り、私は補助輪としてサポートさせていただいている。まさに上記リンクの内容そのものが少なからぬ事業者の需要と合致し始めていることの証左だ――と、またもや自画自賛してしまいそうだが、裏を返せば手を入れられるところには躊躇や容赦なく踏み込まねばならぬという危機感を隠さぬ経営者は多いと言い換えてもよいだろう。
経営要求による物流機能の再検証と品質強化は、コスト効果以上に最重要な経営原資たる人材活用の点で強烈な社内印象を与えていると聞かされている。しかしながら、私としてはその先に発現する「潜在化していた人材発掘の凄み」を皆が体感するのは今からだと内心で楽しみにしているゆえに、まだ道半ばといったところである。

物流業務を内製化することは人材開発や能力評価の再考と同じ。
キャッシュアウトへの監視が強まる企業経営において、物流コストは上位項目として常連化するだろう。外部委託の実情は丸投げ型の依存であったのは過去のハナシ。
物流業務設計と原価企画、業務監視機能ぐらいは内製・委託の別を問わず自前化すべき。
これも数え切れぬほど唱えてきた永田念仏である。
叶うことなら再びの自画自賛ができればよいなと思う。

著者プロフィール

永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。

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