物流よもやま話 Blog

アタリ付き弁当はコワイ

カテゴリ: 実態

このたびの令和8年熊本地震により犠牲になられた方々に深く哀悼の意を表しますとともに、被災された皆さまとそのご家族や関係者の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
今なお余震が続く現地で避難生活を余儀なくされている方々と救援救護にあたる方々の安全、そして被災地の一刻も早い復旧・復興を深くお祈り申し上げます。

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掲題を見て、
♪あたり付きのフグ料理~@あったらコワイセレナーデ
を即座に思い出してしまうのなら、あなたは50代以上もしくは高齢者である。

というハナシはどーでもよい。
例年以上にゆゆしき問題化していることに「現場メシにおけるアタリ(中り)付きのリスク」がある。多くの社員もしくはパート従業員各位が持参する弁当(とりわけ手作り弁当)の保管場所を誤った際の事故があちらこちらで、、、らしい。
多くの場合“ニオイで察知できる”と思いがちだが、必ずしも「いやいやこのニオイはさすがに、、、」「うっ、これはアカン」と判るような臭気が漂うとは限らないのだとか。
報じられる食中毒事件にしても、強烈なニオイを感じていたなら口に入れなかったはず。おそらくきっと「傷んでいるとは気付かなかった」がゆえに中ってしまったのだと思う。

かように現場メシにおけるショクアタリ対策は結構やっかいなのだ。
多くの事業所では弁当類やその他食品を収納できる大型冷蔵庫を休憩室や食堂に複数台設置することで食品衛生の維持、冷たい飲料を提供を福利厚生の一環としている。
(というより、いまや労務管理に必須という意味合いが強い)

しかしながら上記のような環境整備をすると、それだけでは済まなくなる。
「冷蔵庫で冷えたお弁当を温める電子レンジが要る」
という切望かつ確固たる信念に満ちた声が四方八方から五月雨のように、、、
さらには、
「1台では温めの順番待ちが長くなるので、2台以上必要」
という運びになるのだとか。

従業員の体調管理は現場の保全維持に欠かせぬ事案。
ゆえに値上がり続きの電化製品であっても揃えなければならない。
という責任者殿の切実さは多くの事業所で似たりよったりの状況だと聞く。

規模の大小を問わず、現場で懸命に働いてくれる従業員を抱える管理者なら、昼休憩時に食堂や休憩室から聞こえてくる笑い声や賑やかなテーブルを見聞きすれば、
「せめてそれぐらいは用意しないと」
という気になるのが人情というものでありますよ。

中にはコンビニなどで使用される業務用の冷蔵庫や冷凍庫を設置する事業所もある――無料支給の冷凍弁当やドリンク類が多品種かつ大量に収納されているのであります。
そういう福利厚生は24時間稼働の常時100~200人もしくはそれ以上が稼働している大型倉庫もしくは一部の自社物流倉庫に多い。
なので予算面で「うちはとてもとても」というホンネは心得ているが、少しでも取り入れられることがあれば、従業員にとってはありがたく嬉しいはずだ。

と、ここまで書いてふと思うのは「もし停電したら」である。
空調付きの倉庫ならば現場はみるみるうちに温室と化し、事務所まわりのPC類やコピー機、カメラ類などの機器類一式まで含めて全機能が止まる。
もちろん食堂の冷蔵庫も止まり電子レンジは動かない。

バックアップ電源が稼働、、、なんていう結構な倉庫建屋はめったにないので、
「停電が長引く=熱地獄および通信断絶およびアタリ付きヒルメシ増殖」
という因果となってしまう。
オール電化の波は事業所や倉庫に限らず一般家庭にも広く及んでいるので、事業所のドタバタ劇と格闘して帰宅してみたら、わが家でも似たような惨劇が起こっていた。
なんていうたまらんハナシはいつ起こっても不思議ない。

このくそ暑いのに停電したら、、、
そんなことはめったに起こらんから悲観的になることはない。
という無責任このうえない楽観はいけませんぞ。
そーゆーのはワタクシの持ち味なので、モノマネ厳禁です。

著者プロフィール

永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。

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