物流よもやま話 Blog

ありがとうホッチキス親子

カテゴリ: 余談

ホッチキスを使用している倉庫現場や事務所は多いと思う。
いまや「針なし」タイプが主流化しつつあるようで、私も仕事用書類には針なし型を使う。
金属製の針が異物感をまとう存在となりつつあるような気がする、が理由である。
(ちなみに今時の古紙再生工場は分別技術が進んでいるので、紙よりも重いホッチキスの針は溶解時に沈下する。なので事業所での針外しは不要とのことであります)

「今や主流は針なしステープラーなのだぁ」
と書きつつも自宅では針タイプのホッチキスを大小使い分けているワタクシ。
しかしながら「遠からず針なし型に淘汰されてしまうのだろうな」という予感めいた思いを抱いてもいる――寂しくもあり同類相哀れむ的無常観が、、、やめておきましょう。

ここまで書いてふと思い浮かんだのは
「ステープラーという表記をよく見るけど、ホッチキスって商標なのか?」
というギモンである。

というわけでちょっと調べてみた。

【ホッチキスのウンチク】

JIS規格上の名称はステープラ。
ステープラー(英語: stapler)とは、紙に「コ」の字形の針(ステープル、英語: staple)を刺し通し、針先の部分を両側から平らに曲げて、紙を綴じる文具である。
ホチキス、ホッチキス、紙綴器(かみとじき)とも呼ばれる。

日本での「ホッチキス」という呼び名は、1903年に伊藤喜商店(現:株式会社イトーキ)がアメリカ合衆国より初めて輸入したステープラーが、E.H.ホッチキス社(E.H.Hotchkiss)のHotchkiss No.1というモデルであったことに由来する。
E.H.ホッチキス社は1895年にジョーンズ製造社(The Jones Manufacturing Company)として創業され、1897年にE.H.ホッチキス社に改称した。
ホッチキスの名はジョーンズ社の創業者うちジョージ(George Hotchkiss)とイーライ・ハベル(Eli Hubbell Hotchkiss)のホッチキス親子から取られたものである

日本では商標の普通名称化により「ホッチキス」または「ホチキス」と呼ばれる事が多い。
日本放送協会(NHK)では、広告放送を禁止した放送法83条を適用し「ステープラー」と呼んでいたが、方針転換し「ホチキス」で統一している

ここまでの出典:Wikipedia

まさにモノにも歴史ありであります。
昭和の高度成長期にコピー機をゼロックスと呼んでいたのはもはや昔話。
「この書類、5部ゼロックスしておいて」
のような上司から部下への言葉は一般化していたようだ。
(会社や人によるらしい。私より上の世代ではかなり一般名詞化していたと聞く)
そのうち、
「セコムしてますか?」
「と、長嶋さんや大谷さんから問われてもセコムしてません。だって月額が、、、」
のような会話もアタリマエになりそうでありますよ。

その他にも、エスカレーター、セロテープ、バンドエイド、マジックテープ、、、宅急便。
など商標が普通名詞化している事例は挙げだせば限がないほどに多い。

そういうモノやサービスを並べてみれば、現在の我われの暮らしに溶け込んで、久しく日用常用されているものばかりであることがわかる。
誰もが求めたくなるようなヒット商品だからこそ普通名詞化するほどに時代を超えて重宝されてきたのだろう。改めてその開発者や販売者への尊敬と感謝の念が湧いてくる。

現場でもそういうモノは少なくない。
3月掲載の拙稿「ガムテープはなくならない?」などもその典型であるし、「もしも○○○がなかったら」と考えてみれば、普段使いのマテハンや備品類のありがたみがわかるはずだ。
なので「ありがとうホッチキス親子」というワタクシの独り言と同類の感謝が読者諸氏それぞれの胸中にもあるに違いない。

ありがとうパレット
ありがとうハンディスキャナー
ありがとうフォークリフト
そして、
ありがとう上司
、、、は却下。

というスタッフ諸氏の声が聴こえたような気がしたが、きっと空耳なのだと思う。

著者プロフィール

永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。

最近の記事

アーカイブ

カテゴリ

お問い合わせ Contact

ご相談・ご質問等ございましたら、
お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせフォーム