コロナ禍がもたらした現象のひとつに、在宅勤務の奨励があった。疫災が収束を迎えようとしている現在、その傾向にはやや陰りが見え始めているが、企業によっては出勤頻度をコロナ禍前に回復させず、勤務時間の大半を在宅にて済ませることも珍しいハナシではなくなった。
今冬はあんまり雪が降らないなぁ、と思い始めていた先月中旬までの内心を見透かして裏切るような先週の大雪だった。
近畿では最も温暖とされている和歌山県でも、積雪と路面凍結による車両の立ち往生や滑走事故が相次いで発生した。冬タイヤに無縁の土地柄ゆえの大混乱だったようだ。
先月の健康診断メニューにあった眼底検査で疑わしき結果が出たため、眼科で精密検査を受けてきた。要は「緑内障の疑いあり」を改めて精査したのだが、結果としてセーフだった。
医師の説明によると、視野狭窄もなければ、視神経の圧迫もない、、、ではなぜ検診でひっかかってしまったのか。
あっという間に10月もあと数日。のようなことを毎年言っているし、その次の言葉は「瞬きするように年末を迎える」とかなんとかである。
近年の傾向どおり、秋と夏の中間のような気候が続いているので、日中は汗ばむことも多い。
しかしながら軽装でも心地よいのは老若男女問わずありがたい限り。加えて国内外向けの観光振興策が奏功しつつあるのか、行楽客でにぎわう各地の光景をニュースで目にすることが多くなってきた。
そろそろ一般化するだろうと予想しているのはダークストア(EC専用の倉庫や店舗類似施設の総称)という言葉なのだが、欧米の後追い普及とはならないと考えている。
私はマーケティングの専門家ではないので、あくまで物流現場から世間を眺めて感じたり思ったりすることを書いているに過ぎない。しかしながら国内の倉庫や運送の諸事情と人口動態などを数値から考察すれば、往く道は自ずと限られてくるのではないかと思える。
今年の最低賃金目安が妥結した。
当初の予想通り全国加重平均で31円増の961円に落ち着いたが、過去最大の上げ幅とはいえ「まだまだ抑え気味」の感は否めない。コロナ禍による足踏みがなければすでに1000円近くまで上昇していたはず、、、という内心のつぶやきが脳裏に巡るからだ。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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