とある若い物流マンが「それは何ですか?」と怪訝な顔つきで私に尋ねた。
客先で篩(ふるい)に例えてのハナシをした際の出来事だ。よくよく考えたら彼の質問はもっともで、「篩に掛ける」という慣用語の元になった場面を目にしたこともなければ、篩という道具を使ったことも見たこともないのだ。
長年抱えている不満であり、同時に大いなる疑問。
それは、天井までの空間を有効利用するための高額ではないネステナー水平移動および昇降機がなぜないのか?である。
イメージを明確にするために言い換えれば、「左右上下に移動するネステナーラック群」という表現がよいかもしれない。
昨今のエネルギー問題については、巷で議論活発、時には騒乱・混乱の様相だ。
気象変動は一切の躊躇や容赦なく見舞う。受動側である生物達の抗いや逃避は空しく、適応できなかった種は滅び絶えた――は万物創成期からの理である。
温暖化を人災とし、それをCO2排出規制で償おうとしていることへの小さな疑念と、枯渇する化石燃料資源の代替物として何が好ましいのかの私見を昨冬書いている。
一方通行のみで完結する荷主企業の自社物流業務は稀有というより皆無に等しい。
広報されている斬新で画期的な仕組や方法論についても同じで、全体業務の一部を切り取って起承転結を表現していることが大勢を占める。
私の生業は「それ以外」と付記される業務の取捨と改善をサポートすることである。
しかしなんとも嫌な感じである、、、新コロ感染者数の急増、つまり第7波の到来とかで騒がしいのだ。
かといって、陽性者のほとんどが無症状か軽微な自覚症状のまま日常生活を過ごしているようなので、発表する数字の対象を変えたほうが良いのではないかと思う。
この感想は流疫の当初から抱いていた疑問でもあり、医療関係者の間でも賛否あった。
誰もが食傷気味なのは承知しているが、値上げ関連のハナシを短く。
春先以来の全方位一斉値上げによって個人も法人も出費増一色だ。
おまけに今夏も酷暑で、高価な電気がたくさん必要になるようだ。今から節電警告を発しておかねばならぬほどひっ迫が予想されており、「金を出しても電気が買えない事態になる」という危惧を皆々抱いておくようにというのが先日リリースされた政府広報だった。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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