ずいぶん前から怪訝で理解しがたい想いを抱き続けていることがある。
それは物流現場と本社などの管理部門の在庫差異の処理の仕方だ。
「いいのかそれで?」という事例がたくさんある。
中でもマスター(本社)とローカル(物流現場)の在庫データ差異をどう処理するかについては、相当数の企業で乱暴ともいえる作業が行われている。
昔取った杵柄。
なんていう言葉を思い浮かべながら書いている。
今回は全国多数の物流会社が実施する「倉庫見学会」についての一席。
実は、物流リアル〈本気のQ&A〉の質問投稿フォーム経由で数社からご質問いただいているのだが、あのコーナーにはなじまないので、今回の記事で回答を兼ねてつづりたいと思う。
昨年来、配送関連の記事も含めてECにまつわる内容のハナシが多くなっているので、今月はEC物流で通してみようと思う。
「1月往ぬる2月逃げる3月去る」
にとどまらず、この数年は「1年往ぬる2年逃げる3年去る」と感じて怖い。
昨年の2月なんて先月ぐらいの感覚だ。
なのに、具体的な出来事や記憶はあいまいでなかなか映像として再現化できない。
定番率が高い。
返品再入庫が多い。
返品物を検品・リバイバルの後、棚入再計上する。
オーダーメイドの高額な受注管理システムとWMS。
現場従業員の離職率が低い。(勤続10年程度ではベテラン扱いされない)
たまに聞かされる話に「モグリの倉庫会社」という言葉が出てくることがある。
過去に何度か質問されたこともある。
正確には届出登録済み営業倉庫か否か?のハナシだと思うので、この機会にちゃんと説明しておきたい。
まず第一に、営業倉庫の登録には事業主体のあれこれはたいして作用しない。
その届出に最重要な要件は「倉庫建屋」の諸条件を満たしていることで、運営会社の規模や経営数値が厳格厳密に査定され、届出受理に大きな影響を及ぼすことはない。
日本の陸上競技の中で、近年躍進目覚ましい種目の一つに男子の4×100mリレー(陸上競技の経験者は ‘ ヨンケイ ’ という)がある。
個人種目では世界のファイナリスト・レベルに今一歩及ばない日本の短距離走者が、4人揃うとメダルを狙える記録をたたき出す。
その理由はバッパ(バトン・パスのこと:もしや大阪ローカル短縮言葉なのか?)にある。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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