日本の陸上競技の中で、近年躍進目覚ましい種目の一つに男子の4×100mリレー(陸上競技の経験者は ‘ ヨンケイ ’ という)がある。
個人種目では世界のファイナリスト・レベルに今一歩及ばない日本の短距離走者が、4人揃うとメダルを狙える記録をたたき出す。
その理由はバッパ(バトン・パスのこと:もしや大阪ローカル短縮言葉なのか?)にある。
物流業務はミスとの闘い。
と、繰り返し言い続け、書き続け、夢でうなされ寝言にまで。
ほとんどの場合、間違いの原因は内部にある。
取引先の無理難題強要による不可抗力的な、、、なんてことは極めて少ない。
少し前のことになるが、RFID;いわゆる「ICタグ」の講習会に参加した。
数年前から情報は得ているし、顧客から導入相談されたこともあった。
ある程度は理解しているつもりなのだが、系統立てて基本から学んだことがない。
というわけで、初心にかえって学んでみよう!
と申し込んだのだ。
毎度思うのだが、EC専業会社の物流業務はシンプルでルーティン化しやすい。
週頭や大型連休明けの出荷大波に対応することぐらいしか苦労は無い。
その他、製造工場が廉かろう悪かろうな場合、入荷時検品が煩雑で、入荷予定数と実計上数の乖離にムラがあって、不要な手間とそのコストが発生するぐらいのものではないか思う。
報われる努力とそうでないものがある。
物流関連では個配運賃の契約交渉がその筆頭。実業者とその利害関与者には忌々しき問題なのだ。
今や個配単価の上昇は、業種業態によっては経営リスクになっていることも多い。
言うまでもなく個配業者との運賃交渉は、実際には交渉ではなくお願いである。
物流業界に限らず、WEB上で顧客一覧や業務事例、顧客インタビューなどを掲載するのは常套となっている。
成功事例の紹介や顧客からの好評・感謝・奏功の言葉が並ぶ。
自社の宣伝のために時間とコストをかけてコンテンツ制作しているのだから、好印象・高能力訴求は当然であり、読み手も心得ている。
しかし実際に契約している顧客から吐き出される言葉の大半は、疑問や疑念を含んだものであり、その要因は不信というより不明であって、不満というよりも不安が勝っている。
営業倉庫に業務を丸投げしている企業ほど、その傾向が強いように感じる。
多少デフォルメしているが、例示してみる。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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