物流よもやま話 Blog

現場メシから逸れて万博に

カテゴリ: 実態

週頭の関東降雪大騒ぎも週半ばには収まったようだ。
数センチの積雪で機能マヒする大都市とその周辺部の脆さには毎度驚いてしまう。
あのまま雪が止まずさらなる積雪となっていたら、、、と考えるとゾッとするが、さりとて次に備える手立てが用意されるとは思えない。昭和の時代から数年に一度ぐらいの頻度で、大都市部の積雪凍結パニックは繰り返し、そのたびに全国ネットで報道が大騒ぎして、雪国の方々の失笑を買い続けている。

こんな小言は不本意だが、「東京都心の積雪」を過剰に演出するのはいただけない。中には能登半島の現在をそっちのけで渋谷のスクランブル交差点に積もる雪がいかに多いのかを長々と報じる局もあったが、内部で誰も異議異論を唱える者はいなかったのか、と呆れてしまった。
というメディアの偏りや報道内容のトリアージ不全に毒づく拙者の声など空しいばかり、、、と嘆いているうちに雪は融け、除雪が完了すると、ピタッと報じる声は止み、また何年後かの「白い天災」に見舞われるまでたいして復習せぬまま蓋が閉じられる。公共交通機関の予定運休や道路通行規制ぐらいしかこの四半世紀での改善は思い当たらないのがその証左だ。

物流業界としては、東京・埼玉・千葉・神奈川で交通機能不全となれば、少なからず他道府県にマイナスの影響が及ぶことは避けられない。なので状況の推移から目が離せない物流人が多いのは当然だろうし、事前に順延したり中止した予定を組みなおす作業に追われた週半ばだったはずだ。お天道様には誰も勝てぬのだから、最善の対策は「動かない」である。

というハナシで始めたが、ここからはまったく脈絡ない内容となる。
ミャクラクで思いだしたが、万博の公式キャラクターを「キショクワルイ」としか感じないのは私だけなのだろうか。内心で「だれがきめたんや」「なんであれやねん」「ほかになかったんかいな」などと思う人は多いかもしれないが、そういう類の否定的感想や疑念を市井の人々が声にしてもしなくてもメディアはすくい取ろうとしないらしい。

「人類の進歩と調和」を体感するべく心躍らせて会場を訪れた日は土砂降りの雨。にもかかわらずどのパビリオンもアホほど混んでいて、疲れてぐったりしたまま濡れたベンチで傘を差して弁当を食べた記憶が最も鮮明――という前回の万博から居残ったままの消化不良感が言わせているのかもしれぬが、来年の万博にはツッコミどころ多々ありすぎてげんなりしている。

さらに脈絡なく続けるが、会場予定地の数年前を知る人なら誰もが「なるほどそういうことだったのか」と唸りつつ憂うつな納得をしてしまうであろうこと、、、それは、かつての荒涼たる人工島の頃からコンテナターミナル通りにポツンとあるコンビニエンスストアの存在と「出店した本当の理由」の判明だろう。今となってはコンビニの正面が万博会場なのだから。
トコトンお人よしで浅はかなワタクシは、
「コンテナターミナルで働く人や、咲州や舞洲への途中で休憩や食事するドライバーのため」
と思い込んでいたのだった。
もちろんそういう役割は果たしていると思うが、、そうは言っても、、、なんだかなぁ。
である。

万博開催期間中は今以上に顕在化すること必至なのは「飯を食う場所が足らん」という事実だろう。会場のある夢洲は言うまでもなく、北港・南港地域は古くから今に至るまで昼食難民街として知られた場所である。なので所在の大型倉庫や工場、ミズノをはじめとする事業会社などでは社食を備えているのが常だ。社食のない施設で働く者は弁当類などを持参するか、コンビニなどで用を済ませるしかない。ATCやインテックス大阪などの商業施設内や港湾街区に小さなレストランや喫茶店の類が少ないながらもあるにはあるが、昼時は大混雑しているし、仕事場やイベント会場から行き来に時間がかかるので必ずしも実用的とはならぬ。
私が知る限りの現状では万博開催期間は会場内で恐らくきっと安くないであろうメシを食うか買うか、弁当類を持参するぐらいしか選択肢はないはずだ。そのような実情を酌んで、先回りした「ヒルメシ難民救済作戦」などを講じる動きぐらいはあってもよさそうなもんだが、今のところ広報されていないようだし、話題として取り上げられてもいない。

言うまでもなく「入場前にしっかり食っておく」というのが無難である。
そうなると倹約質実観覧となり、「ものすごい」という謳い文句がチラホラ聞こえてくる経済効果にチョロ水を差すことになってしまう。が、それはそれでよい。
ならば会期中はコンテナターミナルの空き地を一部借り上げて、飯屋台街を、、、そうだ同時開催で「メシ万博」もやればよいではないか。国籍や老若男女を問わずメシの問題は大変重要なのだ。子供たちはきっと喜ぶだろうし、いい思い出になる。
一昔前まで、サヨナラをみんなが捨てに来たせいで大阪の海は悲しい色だったかもしれんが、今はちょっとばかり明るくきれいになった。広大なコンテナターミナルでの屋外メシタイムや整備が進む岸壁を散策するのもバンパクついでの一興かと思う。

二十世紀少年世代である私のバンパクアルバムの表紙は、雨水が滲みて冷たくなったつま先を気にしつつ傘からの雨だれを見つめながらおにぎりをかじる場面の切り取り。
再びのバンパクはせめて好天続きであってほしいと願う。

というミャクラクないハナシの枕が長くなってしまい、本題に行かぬままここまで書いてしまった。これだと来年の大阪万博をチョイチョイあれこれディスりつつ、会期中のメシ事情を憂いてばかりの「これ余談なんですが」的な愚痴コラムになってしまう。
軽薄な余談から現場メシのハナシに繋げようと始めたはずが、大きく逸れてしまった。
というわけで現場メシについてのハナシは来週ちゃんとします。たぶん。

著者プロフィール

永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。

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