昨今の労務基準の改変と順守徹底については、今まで何度も書いてきた。
労働者保護、経営の健全化、労働市場の活性化に向けての、、、
さまざまな人々が意見や評論を声高に述べたり記したりしているが、かえって運用者や経営者には情報の取捨選択が煩雑でややこしい状況となっている。
倉庫会社や関連する各種業務を無料で紹介斡旋するサービスが台頭して10年ぐらいだろうか。
あまり興味はないのだが、起業当初からの彼等を知る身としては素直に喜べない現状がある。
その理由は、床と作業に利益をのせて「物流サービス」を売って飯を食っている物流会社が、物流コスト削減のコンサルティングをするという二律背反と同様の矛盾を強く感じるからで、
ずいぶん前から怪訝で理解しがたい想いを抱き続けていることがある。
それは物流現場と本社などの管理部門の在庫差異の処理の仕方だ。
「いいのかそれで?」という事例がたくさんある。
中でもマスター(本社)とローカル(物流現場)の在庫データ差異をどう処理するかについては、相当数の企業で乱暴ともいえる作業が行われている。
昔取った杵柄。
なんていう言葉を思い浮かべながら書いている。
今回は全国多数の物流会社が実施する「倉庫見学会」についての一席。
実は、物流リアル〈本気のQ&A〉の質問投稿フォーム経由で数社からご質問いただいているのだが、あのコーナーにはなじまないので、今回の記事で回答を兼ねてつづりたいと思う。
昨年来、配送関連の記事も含めてECにまつわる内容のハナシが多くなっているので、今月はEC物流で通してみようと思う。
「1月往ぬる2月逃げる3月去る」
にとどまらず、この数年は「1年往ぬる2年逃げる3年去る」と感じて怖い。
昨年の2月なんて先月ぐらいの感覚だ。
なのに、具体的な出来事や記憶はあいまいでなかなか映像として再現化できない。
定番率が高い。
返品再入庫が多い。
返品物を検品・リバイバルの後、棚入再計上する。
オーダーメイドの高額な受注管理システムとWMS。
現場従業員の離職率が低い。(勤続10年程度ではベテラン扱いされない)
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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