― 承前 ―
大都市圏から離れた地域にある市区町村などの自治体は、物流機能を中心に据えた公共性の高い事業を検討項目に加えるべきだ。
一石二鳥どころか三鳥以上の効果を期待できる。
俗にいう三層構造の最下部に位置するとされる市区町村。視点を変えれば「行政の最前線」と表現できるし、そのほうがはるかに好ましい。なぜなら常に「住民生活の現場」での業務に勤しんでいるので、地域の実態や動向を目の当たりにしているからだ。
ローカル・ロジスティクス。
それは「地域物流」「現地物流」という意からさらに掘り下げて、「生活総合物流」または「自治体物流」という補足説明を追加したほうが適当だと考えている。
またまたヘンテコリンな造語を言い出したと呆れられそうだが、前々から主張してきた内容の続編だと思ってお読みいただければ幸いだ。
あんまり書きたくなかったが、内輪から何度か催促されたり、「それにしても届かないなぁ」と個人的にも首を傾げたり。
だったので、ちょっとだけアベノマスクのハナシを、、、
だけではなく、その後の検品にまつわるあれこれまで、の今回である。
最近「宅配の個人事業主増加」のような内容の記事をよく目にするようになった。
多産多死の黎明期が終われば新陳代謝を繰り返しながらいずれは組織化から寡占化に。
なんていうことを漠然と考えながら読んでいる。
写真は長く続いている楽しみのひとつだ。
被写体は生きているもの以外なら何でもかまわない。
街中の路傍にある無機物を何のメッセージ性や訴求連想なしに撮るのが常である。
ちなみに撮られるのは苦痛でしかなく、許される限り避けている。
まもなく過酷な夏季となる。
都市部では耐え難い高温と高湿がほぼ24時間途切れることなく長期間続く。
さらに台風やそれに等しい猛烈に発達した低気圧などがもたらす風水害。
例年のことなので、すっかり慣れて、、、なわけない。
自然の脅威は我々の想定と備えをことごとく上回り、さまざまな災害をもたらして、爪痕ともいえる惨状を残したまま去る。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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