とある若い物流マンが「それは何ですか?」と怪訝な顔つきで私に尋ねた。
客先で篩(ふるい)に例えてのハナシをした際の出来事だ。よくよく考えたら彼の質問はもっともで、「篩に掛ける」という慣用語の元になった場面を目にしたこともなければ、篩という道具を使ったことも見たこともないのだ。
長年抱えている不満であり、同時に大いなる疑問。
それは、天井までの空間を有効利用するための高額ではないネステナー水平移動および昇降機がなぜないのか?である。
イメージを明確にするために言い換えれば、「左右上下に移動するネステナーラック群」という表現がよいかもしれない。
全国旅行支援(全国旅行割)の効果絶大らしく、各地で観光旅行客が急増しているのだとか。報道やWEB情報で見聞きするまでもなく、近畿各地でもその影響を実感することは多い。
長く閑散としていた観光地や道の駅に、レンタカーや他ブロック県ナンバーの自動車が数多く停車し、観光バスの御一行様プレートが遠方からの団体名であることも珍しくはない。
あっという間に10月もあと数日。のようなことを毎年言っているし、その次の言葉は「瞬きするように年末を迎える」とかなんとかである。
近年の傾向どおり、秋と夏の中間のような気候が続いているので、日中は汗ばむことも多い。
しかしながら軽装でも心地よいのは老若男女問わずありがたい限り。加えて国内外向けの観光振興策が奏功しつつあるのか、行楽客でにぎわう各地の光景をニュースで目にすることが多くなってきた。
昨今のエネルギー問題については、巷で議論活発、時には騒乱・混乱の様相だ。
気象変動は一切の躊躇や容赦なく見舞う。受動側である生物達の抗いや逃避は空しく、適応できなかった種は滅び絶えた――は万物創成期からの理である。
温暖化を人災とし、それをCO2排出規制で償おうとしていることへの小さな疑念と、枯渇する化石燃料資源の代替物として何が好ましいのかの私見を昨冬書いている。
今やレジの無人化は必達目標となりつつあるらしい。
という言葉を何度となくつぶやくようになったのは、米国の小売市況や市場参加者たちの投資主眼を知るべく情報収集することが常となってからのことだ。
わが国でも「最先端技術」「未来の店舗では」などのニュアンスのまま、来るべき明日のハナシとして取り上げられることが多いが、現段階では小売り先進国から「貴国はもはや周回遅れに近い状況なのですよ」と嘲笑されても致し方ないようだ。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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