物流よもやま話 Blog

やっぱり展示会は苦手なのだ

カテゴリ: 余談

何年たっても苦手なもの、、、の代表は展示会の類全般である。
東京ビッグサイトやインテックス大阪のような大箱で開催される大イベントから商業ビルの一角に常設されている各種ショールームに至るまで、その会場内を巡る行為自体がどうにも辛くシンドイのだ。

嫌悪や拒絶とは全く違う感情なので、自分自身でも毎度困ってしまう。
なので自ら進んで足を運ぶことは皆無であり、すべてお誘いを受けての訪問となる。
それゆえに会場滞在の間は大いなるストレス状態のままで我慢している。なるべく表情に出さぬよう努めているつもりだが、おそらくきっとバレバレ状態なのだと思う。
できることならご遠慮したいのはやまやまだが、関与先の業務に必要な設備やシステムなどの参考視察の同行、自分自身がそのイベントのゲストスピーカーだったりすると、会場内の巡回を避けるわけにはゆかないという事情が絡まってくる。

不勉強はよろしくないと心得ているので、各種展示会にはなるべく顔を出したい。
というお行儀のよい発言は年がら年中しているものの、実際には口ばっかりで一向に行動が伴っていない。いただく招待状の過半は開封してそのままか、WEB画面から「次回からの案内不要」欄のチェックボックスをクリックして、そっと送信することが多くなりつつある。
この拙文をお読みいただいた読者諸氏の中に招待状発送側の御仁がおいでなら、どうか迷うことなくワタクシ宛ての郵便やWEB案内を停止なさっておくんなまし。
こちらから「配信停止」や毎回の「欠席」返信は申し訳ないし、なによりもコストの無駄であると感じて止まない。

とはいえ、やはり案内は届くだろう。
まさか名刺交換の際に「ワタクシ宛ての各種案内などの通信物は一切不要であります」とは言えないし、、、思い切って言ってみるか? いやいや、言えないなぁ、さすがに。
わざわざ会場まで行かずとも、ほとんどはWEBで間に合うんだけどなぁ。

どちらかと言えばWEBのほうが何度も見返しつつ、疑問や機能適性の判断を自分のペースで行えるので、導入に向けての次なるフェーズに移行する段階では、対人対面よりも好ましい要素が多いような気がしてならない。
読者諸氏もご経験多数と承知しているが、選別時においては〇や◎が付けられる対象など極めて少なく、×や△が多数を占めるものだ。それは対象自体の性能や機能の不足とは限らず、選定側の絞り込みが甘いゆえのミスマッチに因ることも相当あるのではなかろうか。

これを書いているのは今週の火曜日なのだが、実は明日もまたとある企業のショールーム見学会に参加せねばならないのだ。
内容自体には興味があるし、何よりも関与先の今後に係わる可能性があるので、見学対象自体には異存ない。
モンダイはその会場での身の置き場である。もろん誰も私を虐げたり邪魔者扱いにしたり、悪意満点の陰口を言ったりしない、、、ひょっとしたら陰口ぐらいはありえるかもしれないが、自業自得なので仕方ない。つまり自意識のモンダイなのだ。

生来の性質らしく、定められた順路や順番どおりに黙して従うのが非常に苦手であり、最初はおとなしく従順にふるまってはいるものの、その状態を維持できる時間が極めて短い。
表面的には案内者やナレーションに首肯しつつ大いに反応しているようにみえるが、ヨーク観察していると、もう説明が終わっている、もしくはまだ始まっていないにもかかわらず「ウンウン」という感じで首を縦に振り続けている、、、などは毎度のことらしい。つまり「耐久時間切れ」の状態となっているようだ。
現場での具体策などをあれやこれやと揉んだ翌日に展示会参加したりすると、その傾向が顕著になるのではないか――などと自己分析してみるが、なんの改善にもつながっていない。
ちなみに慣れた方々にしか判別できない程度の微細変調らしいので、今後私の訪問させていただく諸施設のご関係者におかれましては、このハナシは忘れてください。

と書くところからして社会性の大きな部品が欠落しているのかもしれない。
と謙虚さは誰よりも持ち合わせているワタクシであります。

著者プロフィール

永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。

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