物流よもやま話 Blog

  • むかしむかしあるところに

    カテゴリ: 実態

    しかしながら、事態の本質は物流現場に通じるのではないかと思う。
    どこの会社にも破損し続ける「ビン飲料のようなモノ」はあるだろうし、歴代役職者が黙認黙殺し続けて久しい「のようなモノ」が脳裏に浮かんでいるのは今これを読んでいる貴方に限ったハナシではないと不肖ワタクシは思っているのであります。

  • 大掃除するなら

    カテゴリ: 余談

    現場の働き手たちが不得手・不本意を押し殺すあまり、本来の得手や本意が陰り衰えてゆくのは現場の損につながるのだが、それに気付かぬ管理者は多い。
    あきらめるほど頑張ったのか?を自問するのは管理層だけで十分である。
    実作業を担う現場職たちは苦手なことからは素早く逃げて、得意なことだけを懸命に行っていればよい。各人の特性によって生じる業務分担の凹凸を均す作業は管理者の仕事だ。

  • そのうちなくなる「年収の壁」

    カテゴリ: 経営

    現場管理者にとって、パート従業員の年収調整はややこしくデリケートなモンダイだと思う。
    103万、106万、130万、150万、201.6万、調整なし――のように居並ぶ「年収の壁」と呼ばれる切実な事情が現場従業員のそれぞれにある。
    整理整頓すれば特別難しくないハナシなのだが、往々にして「いくらまでならどうなるんだっけ?」という会話が管理者諸氏の口から洩れることも少なくない。

  • やっとこさソトヒルネの季節に

    カテゴリ: 余談

    どこの現場でも必ずいるのは、メシの後に日陰でヒルネするスタッフだ――かくいうワタクシも外昼寝は大好きである。往々にして一時間ぐらいグッスリしてしまうのがダメダメなのだが。
    20分ほどの短い午睡は心身に良いそうだし、なんといっても心地よい風がそよぐヤードなどの片隅でのひと時は、物流現場ならではの楽しみでもある。

  • マイナスをつぶしているだけ

    カテゴリ: 経営

    つまり丁寧な観察と分析と判断をアタリマエの基準で迷いなく行えれば、その組織本来の能力が勝手に発動するだけのハナシである。人体に自己免疫や自然治癒力が備わっているのと同様に、物流現場にも本来の自浄力や回復力や推進拡張する能力が必ず潜在している。

    私の仕事はそれを引き出しているにすぎず、業務関与している時間の中で、ためになるハナシや秀逸な技術論などは皆無に近い

  • ラジオ体操あなどるべからず

    カテゴリ: 実態

    中高年から前期高齢者(もはやこの呼称自体が奇異に聞こえる)となる65歳あたりのゾーンをいかに戦力化するかは、自動化・機械化の普及と表裏一体となるはずという意でもある。
    作業方向が一方通行で登録済み定型データの認識が原則の自動作業や自動識別には、それ以外のイレギュラー作業、目視や触感による判別業務をすくい取って捌く補完機能が不可欠だ。

著者プロフィール

永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。

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