物流よもやま話 Blog

  • あえての「一発勝負」で

    カテゴリ: 予測

    「誤出荷や在庫差異は絶対悪」への過度な傾倒やゼロ乞食病は得てしてWMS依存と同居している。WMSを不可欠なモノとする意識自体が不健全なのだということに気付くべきだ。
    関与先やその手のセミナーでよくするハナシなのだが「物流機能は潔癖で透明で澱みも濁りもミスも許されない」などという理屈自体が異常であるし、そんな会社は滑稽で奇妙。

  • 流れない雨樋のハナシ

    カテゴリ: 本質

    現場の数多い問題は人由来であることがほとんどを占める。具体的な諍いや衝突や不仲を見聞きすることは稀で、もしあるとしても小競り合いや小言や小声の嫌味程度に違いない。
    機能不全や障害の第一因は負の感情が相対することで生じる空気感が塊のようになって現場に横たわっているから、というのはワタクシ流の表現。言い表し方は十人十色だと思う。

  • 物流現場の稼働時間

    カテゴリ: 予測

    またもや倉庫の稼働時間のハナシであります。今まで何度も書いているので、もはや出涸らし感が強いのは承知しているが、まだ味も香りもしっかりしているはず。
    世の中の流れを観察していると、どう考えても「労働時間短縮」はなるべくしてなるハナシだとしか思えない。なぜなら今後は国内の仕事量が減るからだ。

  • 通信やシステムがダウンしたら

    カテゴリ: 実態

    そのいっぽうで、見目麗しい立派なBCPなど用意できないが、停電したり回線不通の際には「オールアナログでやればいい」とはばからず言える現場は少なからずある。
    今や後期高齢者かその手前の超ベテランの力と知恵を受け継いでいる幹部層や中間層がいる中小倉庫は結構残っているのだ。

  • 物流部門のホウレン至上主義

    カテゴリ: 経営

    作業手順書の綿密な作り込みと頻繁な微修正と定期的な総検証。
    作業手順の補助となる現場掲示物や動線補助のツールの追求。
    「現場憲章」とも呼べる作業手順に付帯する「約束事」の記載。

    上記に類するものがあれば、相談事はあまりないはずだ。

  • 五月病と必死のパッチな新人時代

    カテゴリ: 経営

    まともな大人のいる会社なら、宝物たる新入社員をはじめとする若者が、袋小路や穴の底でもがき苦しむまま救いがない状態を長くは放置しない。
    およそ乗り越えられぬであろう試練を意図的に与えたり、目的到達への経路やそれを走破するための伏線にもならぬ心身への過酷な苦行を他者に課すような所業は、仕事と人生の場数が足らぬまま馬齢を重ねた未熟幼稚な愚か者の暴力でしかない。

著者プロフィール

永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。

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