物流よもやま話 Blog

  • ほしい物リストとベランダ置き配

    カテゴリ: 余談

    半自動・完全自動運転の車両が汎用化すれば、買い物自体の形態や行動が変わる。購買行動が変われば物の運び方も変わる。能動的な受領――BOPISやC&Cの浸透と進化はより拡がりと付加サービスの充実を見せるはずだし、受動的な受領――現状の主たる個配受け取りの形態も人員やコストの課題克服のために変容せざる得ない。
    さらに進んで、置き配は玄関ではなくベランダに。路面走行EVではなく個配専用の大型ドローンがすっかり普及し、門扉・玄関やエントランスホールまで行かずとも受領できる。

  • いつか来た道とならねばよいが

    カテゴリ: 予測

    3か月ほど前に発表された「ヤマト、メール便配達を日本郵便に移管 ネコポスも」の記事。

    上記ニュースを目にした時に漏れ出た独り言は「いつか来た道ではないのか」だった。
    同じような思いを抱いた業界人は多いかもしれない。
    私に限らず、脳裏に浮かんだ寄る辺なさは「日通、宅配便から撤退 統合計画が破談」という14年前の出来事に由来しているのだと思う。

  • 増える連休、増えない出荷

    カテゴリ: 信条

    またもや3連休、という読者の方も多かったであろう前週。
    今年のカレンダーを見返してみれば、1月・5月・8月・12月以外で3連休や狭間の平日に有給取得すれば4連休となったケースが6月を除くすべての月である。残る10月と11月も同様だ。
    国策として連休を増やしているのは承知している。しかしながら新卒時にはまだ隔週週休2日があたりまえだった最後の昭和世代としては隔世の感を禁じえない。

  • 6時間労働のススメ

    カテゴリ: 経営

    毎度の持論で恐縮だが、日本の労働スタイルは米国ではなく欧州諸国を参考にするべきだと思っている。なかでも蘭独については、物流技術先進国の地位に在って久しく、同時に働きかたの創意工夫もまた先進的だ。労使間の程よい妥協が絶妙な全体最適化の前提条件となっているだけでなく、労働価値を業務以外の生活時間と連動させて測定している点が秀逸である。

  • あなたは物流部門に必要な人

    カテゴリ: 本質

    健康診断してきたが、今年も小太りのままだったので、非常に不本意である。
    という愚痴はどうでもよい。

    何度か書いているが、物流の仕事についての誤解や誤認を正すことが仕事の一部となって久しい。特に自社物流にかかわる際には、年がら年中手を変え品を変えての説明を絶やさない。

  • 車両費高騰のまま季節は巡る

    カテゴリ: 実態

    全国どこでも同じような悲鳴であふれかえっているが、ガソリン代をはじめとする車両関連費の高騰は右肩上がり状態が続いている。しかも動きの水平化は未だ見通しが立たず、冬タイヤ装着の必要な地域では、交換費用なども重くのしかかる。物流コストへの転嫁は待ったなしで行われるべきだし、それに躊躇する事業者は商売替えか廃業の行く末となってしまう。

著者プロフィール

永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。

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