毎年梅雨時になるとブツブツ文句を垂れだすワタクシ。とはいえ、具体的な事象に向かって不平不満を抱いているわけではなく、単に蒸し暑く過ごしにくいのが気に食わんのだ。
「あぁ嫌じゃ」と、こんな気候にウンザリしているのは私だけではないはずだ。もはや国土の大半が亜熱帯化しているわが国なのだから、
長く心にとどまって、ふと思い出す事案がいくつかある。
私の場合、その種の回想が他人様よりも多いのではないかと思えてしかたない。中でも仕事に係るものについては「正解や結論が未だにわからぬままである」という要素が多分にみられ、今こうして書いている最中でも、低くうなりながら首を傾げて考えてしまう。
成功体験・実績列挙・経歴羅列――それは経年劣化・陳腐化・思考硬化の始まる場所。
「という言葉に目を背けたり、頭から否定してはならない労働年齢になっているのだよ」と自分自身に言いきかせること多いこの数年。しかしながらもっともらしいことを書いたり言ったりするわりには、依然としてまったく人間が練れないまま今年も誕生日を迎えてしまった。
スーパーマーケットで買い物するたびに「セルフレジやら自動精算機が当たり前になってきた」と感じる。それに加えて「冷凍冷蔵ケースの拡張設置が増えている」も同じくだ。
思い返せば平成の終わりごろにはすでに、冷凍・冷蔵倉庫の需給ひっ迫・供給不足が謳われ始めていた。
時間や体力が許す限り、遠方への移動には空路ではなく陸路を利用するようにしている。出張やら私的な旅行などぜーんぶひっくるめ、まさしく公私の別なくだ。
何度乗っても飛行機には慣れない。とりわけ離着陸時は緊張が過ぎて疲れてしまう。短時間で目的地に着くのはありがたいが、それを上回るドキドキ嫌悪感のお釣りが大きいのだ。
他業種同様に自社物流・営業倉庫や運送会社には「業務日報」の類があるはずだ。
立場によって書く側なのか読む側なのかは異なるかもしれない。取りまとめ、所見をつけてさらに上位へ報告するといった「読む・まとめる・書く」といった結構な事務仕事である――といった愚痴まじりのつぶやきなども中間管理職の日常場面のひとつだと聞く。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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