なんだか知らんが「温かい」をすっ飛ばして、いきなり「暑い」を連発した今週だった。
特に水曜日は各地で夏日だったとか。暑気に弱いワタクシとしては憂うつこの上なかった。
やっと桜が咲き始めようかという時候に、夏日で暑苦しくなってどうするのじゃ!
と毒づいても空しいだけだが、愚痴のひとつも言いたくなってしまう。
長く仕事をしていると、まれに奇遇ともいえる機会や巡り合わせに見舞われることがある。
実はまたもや奇遇と幸運の双方に見舞われたのだが、それは下記の過去稿に関連するイベント出席の依頼をいただいたことだ。
そもそもの予定が変更となり、ぽっかりと空いていた月日だったことも幸いだった。
多様性とは機能集団としてのルールや協調に先んじる自由のことではないし、他者との差異を第一義に置く価値観でもない。それは一定の制限や自己抑制や協調のあとに残された個人の領域で表現されるものであって、その範からは一歩たりともはみ出せぬ。
言うまでもなく個人の領域に他者が立ち入って妨害や拒絶や批判も許されぬ。
なんだか急に暖かくなってしまった。ついこの前まで異常低温やら線状降雪帯のハナシばかりしていた気象庁だが、一か月予報ではちゃっかり「3月は高温傾向」と報じている。
延々と続く長い夏と変化激しい冬に圧されて、春と秋の領域は年々小さくなってゆく。
今年もゴールデンウィークあたりからいきなり夏季が始まり、そのまま半年近くダラダラと暑気が居座るのかと思うと憂鬱この上ないのだ。毎度書くが花粉も黄砂も要らん。
前掲ではヒルヤスミ無しの通し勤務や2時間以上の昼休憩を挟む勤務形態のハナシをした。
ヒルヤスミの問題はヒルメシのそれと表裏一体なので、勤務形態の多様化はヒルメシ問題に大きな影響を及ぼすのだと書いた。今や各地の物流や製造の現場で、個々の事情による一進一退を繰り返しながらも、拡がりをみせているようだ。
久々にヒルメシのハナシを書くのだが、今回はちょっと趣が異なっている。
それはヒルメシの前提条件となる昼休みの存在自体が見直され始めた、または見直したという動きが目立つようになってきたからだ。「やっと導入したか」という内心のつぶやきは、若き日に見聞きした欧米の労働拘束時間についての考え方への共感に起因している。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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