年金依存では老後が心もとないというのが多数派であるなら、不安を埋め合わせる方策を労使双方で考え準備しておく必要がある。
キャッシュアウトしている項目をあたらめてみれば、内製可能な業務が必ずある。私の関与先では物流拠点の整備や清掃および社内便の運送業務を定年退職者に委ねる動きを数年前から始めたのだが、今や「それがあたりまえ」となりつつある。
確かにプロとアマの違いを“できたこと・できていないことの数え方”で説明してきたが、併せて「プロはできそうもない事案は手掛けない」ことも添えたはずだ。
つまり勝てる喧嘩しかしないし、その見立てこそが玄人たるゆえんなのだ。
加えておきたいのは、できていないことを数え見限る玄人の厳しさと仕上がりへの執念を支えるモノは精神的な安定と自己肯定の厚い下地なのだと今一度ご理解いただきたい。
諸般の事情から物流業務の多様化や弾力化を進めてゆくと、まわりまわって「ヒルヤスミのモンダイ」に突き当たること必至なのだ。
ゆえに些末時と切り捨てたりせず、そこそこかまぁまぁエライ方々もご一考願いたい。
税制や社会保障負担の改変に伴い、非正規従業員の労働時間に変化が表れ始めている。
業界内外の展示会について感じることは、
「対処策ばかりで根本的な解決には無力な道具ばかり」
「誰に何を訴求すればよいのか判らなくなっている企業が多い」
という点である。
特に機械化・自動化やAIを安直に取り扱い始めたこの数年来は顕著になっている。
本年もよろしくお願い申し上げます
ワタクシは暮れから本日に至るまでマッタク普段どおりの暮らしぶりであります。
こういう年末年始の数日間がもはや定番化しているわが家なのですが、「うちも同じじゃ」という読者の方もおいでかと思う次第です。
それまで業界内で「是」や「正」とされてきた方法論や定石を必ずしも「始」や「主」に置かなくなった。それは関与する先が自社物流であり、部門機能の向上追求を最優先化できない事情が至る場面で浮き彫りになるから、、、というのが事由としてはもっとも大きいと思う。
併せて、物流至上主義などと唱えているつもりはなくとも、ちょっとした優先順位の入れ替えや合理化効率化のためと講じた策が、
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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