
どうしてガムテープのことを調べたのかというと、
「ガムテープは永らく唯一無二のまま庫内で絶対的立場ではないか」
「自動化やデジタル化の波などどこ吹く風ともいえる威容はアッパレ」
「廉価有用・不変継続という点で、ガムテープは間違いなく最高評価」
なんてことを、先日ふと思ったからだった。
過去の実績に敬意を払うことは当然。
しかしながら往く道に掲げておくものではないはず。
特に自社物流は内弁慶になりがちで、伝統ある優良企業ほどその傾向が強い。ガラパゴス諸島はエクアドル沖にあれば十分で、企業内には無用で不要だ。
返答に困る似たような問いには、
「転職するならどこの物流会社や自社物流がよいでしょうか」
「レベルの高い物流会社はどこでしょうか」
「物流会社と自社物流ならどちらがお勧めですか」
などがある。
一方通行物流ならば理屈や仕組の起承転結は諧調のまま完結するかもしれない。
しかしひとたび逆方向は並走する両側通行物流――時として逆方向は二車線や三車線ということもあったりするならば、復路は往路と打って変わって乱調の連続となる。
イレギュラーや規定外に対峙するのはニンゲン様の役目。
というわけで大手個配各社は一車当たりの配達完了数が想定よりも下がることは承知で、あえて60歳以上のジジババ配達員を積極的に募集している。
「うちは大々的でも積極的でもない。できるなら高齢者の雇用や委託を増やしたくない」
という事業者があるなら、そんな意識は即刻捨てたほうがよいと申し上げておく。
先入観や偏見は機会逸失や利益損失の元になる。まずは試してみるべきだ。
豪雪地帯の方々から鼻で笑われそうだが、倉庫ヤードと前面道路の雪かきはタイヘンである。
と書いてもあくまで「傍で見ていても」という断り書き付きのハナシでしかない。
当事者たる倉庫や配送センターのスタッフの皆さんのように私自身が雪かき作業をするわけではないのだから、わかったようなことを書くのはヒンシュクものだと心得ておりまする。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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