「自社物流自体を合理化して外部倉庫との連動円滑化や情報共有と作業手順共通化を図ればよいのに」というのは第三者の位置から眺めている物流屋なら誰しもが指摘するところだと承知しているが、かたやで「自社物流と外部倉庫の並立は理屈や建前どおりには収まらない」ことも脳裏に浮かぶはずではないだろうか?読者諸氏各位殿。
建築コストの坪単価以前に、請け負ってくれるゼネコン探しが至難の業なのだとか。
またようやく見積してくれる先が見つかったとしても、
「着工は5年後以降、相見積もりならうちはお付き合いできかねますので、他社にどうぞ」
というのが、足許を見るような“高飛車”ではなく“やむにやまれぬ本音”となっているらしい。
生産技術や業務品質管理の稚拙を「入数をごまかしている」といった粉飾行為と決めつけている発注者や荷受者は多い。
物流現場からの視点で言えば、「悪意をもって数を減らしている」や「わざと不良品を混ぜて数合わせしている」は極めて少ないのではないかと思う。
悪意でやっていることなら正せばよいのだが、悪意なく本気で精一杯やっているにもかかわらず、、、がほとんどだと思っている。
ガソリンの二重課税問題やトリガー条項発動の是非については徹底的に議論・改善すべきと思っている。しかしながら、それ以前に「ガソリンスタンドが永久不滅の地域インフラではなくなりつつあるとしたら、そのモンダイへの対処はいつから誰が着手するのだろう」という疑念とも懸念ともつかぬ言葉がずっと脳裏で点滅している。
なのに、だ。
なのにどうして見ず知らずの相手から電話やメールが届くのだろうか。
嫌な想像だが何らかの繋がりのある誰かが、投資や回線営業や不動産屋に個人情報を流しているのか?と青臭い疑問を浮かべたりしているいい齢したオッサンであるワタクシなのだ。
一定規模以上の工場では、その建屋の前後に物流機能が付帯していることが多い。
物流現場が工場隣接なら、製造直前に資材や部品を最短動線で過不足なく供給できる。
製造後も生産ラインの進捗に合わせて保管と出荷の手配を行えるのでこの上なく合理的だ。
製造の前後に位置することによって微調整や段取りが組みやすくなることは明白で、いわゆるカンバン方式はその究極の形とも言えよう
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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