
あれやこれやと検討した後にやっと見積書完成⇒提出。
となって、あとは結果を待つのみ。
の心づもりで見積提出したのだが、その場で荷主の物流マネージャー(以降、荷マネ)が、
「中身は精査の上、部門責任者と関係部署に回して検討いたします、、、、ところで…」
しかしながらECサイトは新たに構築・運営できているものの、物流業務は親会社に丸投げ状態なので、平たく言えば仕入とサイト運営しかやっていないというのが実態だった。
祖業から多角化の一環として着手したECと付帯業務。
しかしながら想定以上に発生する入出荷トラブルやいつまで経っても払拭できぬ異物感に限界を感じ、親会社内でも物流業務は外注しようということになった
「なにがなんでも月次請求を定額にしてほしい」
と頑なで、断じて譲らないのだ。
「おいおい」という読者諸氏のツッコミは承知している。
そんなもん不合理に決まっているし、双方にとって不当な損益が発生するリスクが常在している――というより月替わりでどっちかが得をして損をすること明らかである。
などと、読者が係わる物流業務でも「訊く」にまつわるエピソードは数多い。
関連して「聴く」「聞く」「利く」「効く」を加え並べた五つの「きく」のハナシはワタクシの持ちネタなので、「あぁ、あのハナシのチョイ出しね」と思われる方もいるはずだ。
関与先でも年代や役職の偏りなく「訊けない人」「訊かない人」の存在は一定数いるし、そういう人物の特徴もなんとなく脳裏に浮かぶ。
自社物流に多いのは、
「他所は他所、わが社はわが社、、、と割り切っている」
と言いつつも、自己採点だけではイマイチ心もとないのか、
「うちの数字って他社に比べて悪いですか?」
のように、質問の過半は現場作業にまつわる要領や諸数値や労務についてである。
裏を返せばどの事業所でも「わが現場の適正数値とはいかに」を検証することが永遠の課題として常在している。
倉庫建屋の清掃に高圧洗浄機を用いた際のよくある事故。それは「庇下の照明器具や防犯カメラおよびそれらに接続されている人感センサーを勢い余って誤射&破損」が最多であろう。
「あちこちで盛大に張り巡らされた蜘蛛の巣、古い燕の巣跡を洗浄除去しているうちに、高圧水が機器を直撃して」が圧倒的多数を占めるのではないだろうか。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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