
ひとつはメーカーの冷凍倉庫から流通倉庫への運送機能容量の慢性的臨界。
さらにはECを含む流通事業者の冷凍冷蔵倉庫の慢性的不足。
そして通販での個配便の冷凍車の不足。
さらには「冷凍冷蔵品は置き配不可」が生み出す「冷食受領難民」の増加。
先週に引き続き冬季ネタであります。
あえて“冬季”としたのは、
「発熱・保温などの高機能繊維でできたインナーウエアを制服同等物とする」
のなら、夏場のTシャツやポロシャツなどと同じく、
「退職時要返却の貸与品とするのか無償支給品とするのかの判断がより難しくなる」
というモンダイが近年増えているからだ。
物流屋の端くれとして気象庁発表の長期予報は丁寧に読むようにしているが、最近では気象予報士の方々が個人で開設している動画チャンネルを併せ視ることが常になっている。
役所解説より平易で要点が明快なうえに、独自作成らしき図解がありがたい。予報には個人差があり、その解説にもそれぞれの個性や着眼の違いがあって面白く興味深い。
近年の傾向として物流施設の敷地内に樹木を植えたり、花壇を設けたりしなくなっている。
主たる理由はふたつ。
・防火防犯の問題
・維持管理の問題
が一般的だが、それら理由による植栽等の要・不要の是非については、事業者によって大きな違いがあるようだ。
以下は倉庫内における在庫品の保管配置とそれが入出荷作業に及ぼす影響についてのハナシであります。物流にかかわりない方が読んでいることなど皆無だと思うが、一応念のため
「業種業態とその取扱品によってオヤコや複数マスなど千差万別、ってなーんだ?」
という汎用なぞなぞの答えのひとつは、
「ロケーションの設計と運用でーす」
運送や荷役・保管業務の見積作法や請求項目の標準化については、「徹頭徹尾」というのは無理があるにしても、一定水準まではなされるべきである。
荷主企業が比較検討しずらいことを保身の盾にするような事業者は淘汰されること自明だが、新手の出現を抑え込まねばいつまで経ってもイタチごっこのままである。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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