ワタクシ的結論は「時間猶予を認める」である。
誰に対しての言葉かといえば、まずは顧客。次に顧客に対面する営業部門。さらには経営層。
ちなみに時間猶予に拒否反応や即座に拒絶するのは上述とは逆の順番、、、つまり顧客から遠い順に「そんなことはできない」と始まることがもっとも多いパターンだ。
谷村新司氏逝去。
記憶のアルバムに付されたインデックスのような数々の曲。あなたの歌声は私の中学生時代の出来事や思い出の中に流れるBGMです。
そしてヤンタンでは、おなかが痛いほどの爆笑話やエピソード、今や伝説化されている「重いコンダラのコーナー」など、名パーソナリティとしてのあなたも大好きでした。
そもそも物流業務に特別な素質や才能など要らぬ。
求められるのは、あたりまえのことをあたりまえではないほどにやり続ける気力と執念と鈍感さだ。優れた物流人とは「偉大なる平凡」を尊び忘れぬ者をさす。
たとえ能力が高く明晰であっても、平凡な営みを粛々と続けることを怠ったり、蔑ろにしたりすれば、物流現場は必ずその報いをその人にもたらす。
長く心にとどまって、ふと思い出す事案がいくつかある。
私の場合、その種の回想が他人様よりも多いのではないかと思えてしかたない。中でも仕事に係るものについては「正解や結論が未だにわからぬままである」という要素が多分にみられ、今こうして書いている最中でも、低くうなりながら首を傾げて考えてしまう。
先月のハナシだが、またもやスットコドッコイな受け答えをやらかしてしまった。
とある物流改善にまつわる一連の遣り取りを聞いて、「実に的確で素晴らしい意見です。いやはや目からうろこが落ちるような内容ですね」と素直に感動しつつ返した。
それを聞いた相手は「・・・あの、その、これは永田さんの書かれたコラムをそのまま転用しただけです」と思いっきり困惑しつつも、最後は苦笑まじりに返答していた。
多様性とは機能集団としてのルールや協調に先んじる自由のことではないし、他者との差異を第一義に置く価値観でもない。それは一定の制限や自己抑制や協調のあとに残された個人の領域で表現されるものであって、その範からは一歩たりともはみ出せぬ。
言うまでもなく個人の領域に他者が立ち入って妨害や拒絶や批判も許されぬ。
永田利紀(ながたとしき)
大阪 泉州育ち。
1988年慶應義塾大学卒業
企業の物流業務改善、物流業務研修、セミナー講師などの実績多数。
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